米国債:反発、入札が好調-海外勢の需要09年来最高

米国債相場は反発。この日、 実施された290億ドルの7年債入札で、落札全体に占める海外の中 央銀行を含む間接入札の割合は、2009年6月以来の最高となった。

好調な入札を背景に、10年債利回りは6月4日以来の大幅な低 下となった。同日には米労働省が雇用統計を発表した。前日の米国債 相場は5年債入札の需要が6カ月ぶりの低水準となったことを背景 に下落していた。

シティグループのニューヨーク在勤金利ストラテジスト、ジョゼ フ・リアリー氏は「この日の入札は平均を上回るかなり力強いものだ った」と指摘。「海外勢や投資ファンドらは、利回りを求めて国債売 りを進めていたが、この日の入札には参加した」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時25分現在、既発の7年債利回りは前日比16ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)低下の2.71%。同年債(表面利 率2.25%、2017年11月償還)価格は31/32上げて97 3/32。

10年債利回りは一時15bp低下の3.33%と、同じく6月4 日以来の大幅な下げとなった。

この日の相場上昇の背景には、年末のリバランスにより国債に資 金が流れたことも挙げられる。バークレイズの米国債指数のデュレー ション(平均残存年限)は今月、0.9年長くなり、これまでの12 月の最長と並んだ。同社が前日の引け後にリポートを発表した。

ジェフリーズ・グループの米ドル・デリバティブ取引責任者、ク リスチャン・クーパー氏は、「年末を控え、バランスシート上での一 定の操作がみられる。これは年内の米国債にとって幸先の良い兆しだ」 と述べた。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの指数によると、米国債 の今年のリターンは4.9%。昨年はマイナス3.7%だった。投資適格 級の社債のリターンは今年8.2%、S&P500種株価指数は13%値 上がりしている。

7年債入札

この日の7年債入札で、落札全体に占める海外の中央銀行を含む 間接入札の割合は64.2%と、09年6月以来の最高となった。プラ イマリーディーラー以外の直接入札の割合は4.6%。先月の入札で の同割合は8.5%、過去10回の入札の平均は10.4%となっている。

この日の入札では最高落札利回りは2.830%と、ブルームバー グがプライマリーディーラー6社を対象にまとめた入札直前の予想 の2.864%を下回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.86 倍と、前回(11月24日実施)の2.63倍を上回った。

10年債利回りは前日、15bp上昇と2週間ぶりの大幅な上げと なった。前日の5年債入札では、応札倍率が2.61倍と6月以来の 低水準にとどまった。落札全体に占めるプライマリーディーラーの割 合は58.2%と、09年7月以来の最高となった。

米財務省は27日には2年債入札を実施した。今週の3回の入札 規模は計990億ドル。

「重要なイベント」

ジョージ・ゴンキャルベス氏を含む野村ホールディングスのアナ リストは、29日付調査リポートで、「7年債入札は年末にかけての 市場の方向性を見極める上で非常に重要なイベントだった」と指摘。 「ディーラーのバランスシートは2年債と5年債の入札ですでにき しみが生じているが、この日は間接入札が増え、素晴らしい入札とな った」と述べた。

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