IBMやオラクル、米食品安全規制強化が売り上げ拡大の好機にも

コンピューターサービス最大手の IBMやソフトウエアメーカーのオラクルなど、食品媒介疾患の発生 を追跡するシステムを販売できる企業にとって、米食品安全規制の強 化は売り上げを伸ばす好機となりそうだ。

米下院は今月21日、上院では先月、食品の移動を追跡するシステ ムを今後2年かけて構築するよう米食品医薬品局(FDA)に求める 法案を可決した。これにより農家や製造業者は出荷品を監視・追跡す るコンピューターシステムの導入を義務付けられる可能性がある。

農産品の追跡ソフトウエアを開発する非公開企業、トゥルートラ ックのゼネラルマネジャーを務めるレイ・コネリー氏は、オバマ米大 統領の署名・発効を待つ段階の同法について、追跡システムに必要な ラベルや読み取り機器を製造する企業では、年間数億ドル規模の売り 上げにつながると語った。

IBMはすでに医薬品の情報管理に同様のシステムを提供してお り、食品の追跡システムに新たな技術は必要としないもよう。同社の 食品安全専門家、ポール・チャン氏は、カリフォルニア州で導入され た薬品の追跡システムと似たシステムになるだろうと述べた上で、非 常に高価なシステムだがより広範に導入されればコストは下がるとの 見方を示した。薬品追跡システムの開発コストについてはコメントを 控えた。

米疾病対策予防センターによると、同国では毎年、約7600万人が 食物媒介疾患にかかると推計されており、うち32万5000人が入院、 5000人が死亡している。ジョージタウン大学の安全生産プロジェクト のリポートでは、ヘルスケアコストや関連支出により同疾患が米経済 にもたらす損失は年間1520億ドルという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE