日立株が年初来高値に並ぶ、社長インタビュー記事などを評価の声

日立製作所株が一時、前日比2.2% 高の424円と4月30日に付けた年初来高値に並んだ。29日付主要各 紙朝刊が同社の中西宏明社長のインタビューを掲載、朝日新聞も取材 先を明示せずに、スマートフォン(多機能携帯電話)向けパネル需要 増に対応してパナソニック子会社の工場の使用を協議中だと報道して おり、市場では一連の経営効率化が評価されたとの声が聞かれた。

午前の取引の売買代金は122億円と、日本株市場に上場する全銘 柄中で2位。午前終値は1.9%高の423円。日立株は台湾・鴻海精密 工業が日立の液晶パネル製造子会社に出資する方針、と27日付の日本 経済新聞朝刊が報道して以降、3日続伸している。日立は28日夕、鴻 海との協議入りを認めていた。

29日付各紙朝刊のインタビュー記事では、グループ会社や社内カ ンパニーを含む約40の事業体のうち、4分の1程度を同社が見直し対 象にしていると日経新聞が報道。産経新聞は、中西氏が英国での高速 鉄道受注を足掛かりに欧州全土で売り込みを加速させる意向を示した と報じた。朝日新聞のパナソニックとの提携協議報道について、日立 広報担当の鬼頭宗女氏は同日朝、「何も決まっていない」と述べた。

みずほインベスターズ証券の石田雄一アナリストは株価上昇の背 景について、社長インタビューの掲載で「イノベーションに経営資源 を集中して成長性を高める姿勢が鮮明になったためでは」と指摘。日 立株に割安感がある点も買い材料、との認識を示していた。

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