角川GH株7カ月ぶり高値、電子書籍期待-大和証格上げ

角川グループホールディングス株 が一時、前日比6.3%高の2169円と大幅続伸。電子書籍の需要創出や コスト削減効果への期待が広がったほか、既存事業の構造改革の進展 などを評価する買いが入り、5月13日以来、約7カ月ぶりの高値を付 けた。

大和証券キャピタル・マーケッツの石原太郎アナリストは28日付 で、「電子書籍は将来的に期待。構造改革により映像、クロスメディア 事業は黒字へ」と題したリポートを発表。角川GHの投資判断を「3 (中立)」から「2(アウトパフォーム」に引き上げた。

リポートによると、電子書籍販売のプラットフォーム「Book☆ Walker」の売り上げ寄与は同証予想で2012年3月期は15億円と小規 模だが、将来性に期待できるとしている。理由として石原氏は、電子 書籍の収益が拡大すれば、紙の書籍の落ち込みをカバーする可能性が あるほか、紙代、印刷代といったコスト削減が期待できるという。「書 籍、音楽、映像、ゲームの融合したコンテンツ開発により新たな需要 創出が期待できる」とも指摘した。

また石原氏は、映像事業、クロスメディア事業の12年3月期の黒 字化が見えてきたほか、出版市場が5年連続でマイナス成長となるな か、文庫、ライトノベル、コミックのけん引により同社の出版事業は 今来期ともに増収増益が見込めるなどと指摘。今後半年から1年程度 の目標株価は過去5年間のヒストリカル株価純資産倍率(PBR)1 倍を適用した2550円としている。前日終値は2040円。

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