インドM&A:来年も総額で過去最高更新、今年に続き-バンカー予測

2011年のインドの企業の合併・買 収(M&A)総額は過去最高を記録した今年の710億ドル(約5兆8500 億円)をさらに上回る可能性がある。石油・天然ガス、金属、鉱業と いったセクターがけん引役になるとみられる。英銀スタンダードチャ ータード銀行のトプシー・マシュー氏など複数のM&Aバンカーが予 想した。

ブルームバーグの集計データによれば、インドのM&Aは今年、 資産家のスニル・ミタル氏によるアフリカの携帯電話事業者の買収 (107億ドル)などを中心に総額が前年のほぼ4倍に達し、07年の690 億ドルを上回った。

スタンダード銀でインドのM&A担当マネジングディレクターを 務めるマシュー氏は27日のインタビューで、「インドの大企業は成長 段階にある。多くのチャンスがあり、資本調達の手段があると考えて いる」と述べ、「長期的な戦略的取引のために前向きなセンチメントを 活用している」と指摘した。ブルームバーグのデータによれば、スタ ンダード銀は今年のインドの買収アドバイザー・ランキングで初めて 2位に躍進した。

ブルームバーグのM&Aグローバル・アウトルック調査によれば、 11年はインドや中国などアジア太平洋諸国の企業が買収で最も積極 的な買い手となる見通し。魅力あるバリュエーション(株価評価)や 国内での市場競争が国際的なM&Aの原動力となりそうだ。アドバイ ザー番付3位のバンク・オブ・アメリカ(BOA)によれば、インド の製薬会社や消費関連企業が海外企業の標的となる可能性がある一方、 インド企業は天然資源の権益取得を目指すとみられる。

BOAのインド投資銀行部門責任者、サウラブ・アグラワル氏は 14日、「国際企業のバリュエーションは比較的押し下げられた水準に とどまり、インド企業は起債や株式発行といった資金調達手段がある ため、海外でかなり活発な取引が続くだろう」と予想している。ブル ームバーグの集計データによると、インド企業による国境を越えた取 引は今年、過去最高の592億ドルに達した。

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