債券反落、米金利上昇や国内株高で売りが優勢-長期金利は一時1.18%

債券相場は反落。前日の米国債市 場で5年債入札が低調な結果となったことを嫌気して米長期金利が大 幅に上昇した流れを引き継いだほか、国内株式相場が反発したことを 受けて、売りが優勢となった。日本の長期金利は一時、1週間ぶり高 水準となる1.18%まで上昇した。

岡三証券の坂東明継シニアエコノミストは、「米国市場で長期金利 が上昇した動きを受けて、朝方は売り先行で始まった」と説明した。 その上で、「年内の取引もあす1日だけとなり、ポジション(持ち高) を取れない状況で薄商い」と述べた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比26銭安の139円95銭 と140円を割り込んで始まり、午前は139円90銭台を中心に推移した。 午後に入ると一段安となり、1時過ぎには41銭安の139円80銭まで 下げた。しかしその後は徐々に下げ幅を縮めており、終了間際には140 円06銭まで戻した。結局は16銭安の140円05銭で引けた。

3月物の日中売買高は1兆4410億円となり、前日の2兆2160億 円から減少した。

国内株式相場が堅調に推移したことに加え、3月物は前日に一時 140円28銭まで上昇して、約3週間ぶり高値を付けた反動の売りも出 たとの見方も出ていた。トヨタアセットマネジメントの浜崎優チーフ ストラテジストは、前日の米国市場で、5年債入札結果が弱めとなっ て米国債が売られた流れを引き継いだと指摘。さらに、「最近の相場が 強かったことを受けて、利益確定の売りも出た」とも説明していた。

28日の米国債相場は大幅安。この日実施された350億ドル規模の 5年債入札では、需要が6カ月ぶりの低水準にとどまった。米10年債 利回りは前日比15ベーシスポイント(bp)上昇の3.48%程度に急上 昇した。

新発10年債利回りは1.155%

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の312回債は、 前日比2.5bp高い1.16%で始まり、午前は1.165%で取引を終えた。 午後の開始後に水準を大きく切り上げ、一時は4.5bp高い1.18%まで 上昇し、21日以来の高水準を付けた。しかしその後は上げ幅を縮めて おり、午後4時前からは2bp高い1.155%で推移している。

日興コーディアル証券の野村真司チーフ債券ストラテジストは、 「米国では5年債入札が不調だったが、今晩も7年債入札があり、不 安感が残る。薄商いの中、昨日は相場が上振れしたが、きょうは下振 れしている」と説明した。

年末接近で市場参加者が減少する中、年明け早々に10年利付国債 (1月債)の入札を控えていることも長期ゾーンに買いが入りにくい 要因とみられている。日興コーディアル証の野村氏は、「あすは月末で 保有債券の年限長期化の買いが期待できる。一方、1月6日の10年債 入札を前に長期債が重いのではないか。日銀が年末に向け潤沢な資金 供給を行っており、中短期債はしっかりだろう」と話した。

2年物の300回債利回りは前日比0.5bp低い0.195%と1週間ぶ りに0.2%割れとなった。5年物の93回債利回りは0.5bp高い0.45% で推移している。

長期金利は今週に入り1.15%を挟んだもみ合いが続いている。前 日午後には一時1.13%と1週間ぶり低水準を付け、この日の午後には

1.18%まで急上昇したものの、結局は1.1%台半ばに戻している。三 菱UFJモルガン・スタンレー証券の鹿野達史シニアエコノミストは、 「季節要因からは追随的に動く向きが少なく、結局は、年末年始はも み合いが続く可能性が高い」との見方を示していた。

--取材協力;赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Masaru Aoki

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