【個別銘柄】双日、高岳製、輸出、Jフロント、イオンクレ、DCM

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

双日(2768):前日比3.5%高の177円。出来高は同7.6倍の3775 万株に急増した。中国が28日公表した2011年前半のレアアース(希土 類)輸出許可枠は1万4446トンと、前年同期から35%減少。同社は豪 ライナスと日本へのレアアース供給などで戦略提携を結んでおり、需要 が高まると期待された。

高岳製作所(6621):18%高の424円で、東証1部上昇率2位。一 時434円と、1996年12月18日以来、約14年ぶりの高値を付けた。米 政府の電気自動車(EV)走行実験に日本の充電器の統一規格が採用さ れたと29日付の読売新聞朝刊が報道。同充電器では業界トップの生産 規模を誇る同社の販売増加が期待された。

輸出関連株:キヤノン(7751)が0.5%安の4215円など。米国で 住宅や消費関連の統計が悪化したため、米景気の回復期待後退などで、 米国依存度の高い電機や自動車株が売られた。28日のニューヨーク外 国為替市場のドル・円相場が一時1ドル=81円82銭と、6週ぶりの円 高水準を付け、輸出採算の悪化も警戒された。

NTT(9432):0.7%安の3670円。東証1部売買代金トップ。11 年4月をめどに光ファイバーサービス料金を最大4割近く下げ、他社に 光回線を貸し出す際の接続料も今後3年で25%下げる方向、と29日付 の日本経済新聞朝刊が報道。光関連事業の収益性低下が懸念された。

Jフロントリテイリング(3086):1.5%安の452円。販売管理費 圧縮などで3-11月期の連結純利益は前年同期比2.1倍の47億円とな ったが、通期計画(97億円)に対する進ちょく率が49%と低く、販売 低迷が警戒視された。ゴールドマン・サックス証券では、同社株の目標 株価を490円から480円に10円引き下げた。

イオンクレジットサービス(8570):4.6%高の1148円。利息返還 請求に備えた引当金の積み増しが一巡、9カ月累計(2月21日-11月 20日)の連結純損益は60億円の黒字と、前年同期の40億円の赤字か ら大きく改善した。カードショッピング取扱高の増加を背景に、ショッ ピング収益の拡大も確認された。貸金業法の総量規制などの影響が顕在 化していないと受け取られ、通期(11年2月期)利益の上振れが期待 された。

サークルKサンクス(3337):2.7%高の1293円。午前11時に業 績内容を開示、午後の取引で一時1298円と約7カ月ぶりの高値を付け た。たばこ増税値上げの駆け込み需要などで売り上げが回復、3-11 月期の連結営業利益は前年同期比24%増の167億円となった。すでに 通期計画を超過しており、上方修正を見込む買いが膨らんだ。

タカキュー(8166):4.5%高の162円。午後1時に業績内容を開 示、一時は7.7%高まであった。スクラップアンドビルドを通じた店舗 運営の効率化などで、3-11月期の単独純利益は前年同期比46%増の 4億4700万円に増大した。足元の好業績を評価した買いが増えた。

幻冬舎(7843):4.3%安の25万円で安値引け。経営陣による企業 買収(MBO)が成立したと午後零時に公表した。経営陣側の特別目的 会社は同社議決権の58.17%を取得。同社株は上場廃止となる見込み。 投資ファンドの同社株式大量購入でMBOをめぐる思惑が広がっていた が、MBO成功で公開買い付け(TOB)価格引き上げなどの期待が後 退した。

しまむら(8227):1.6%高の7640円。自社企画商品「ファイバー ヒート」の販売好調などで、9カ月累計(2月21日-11月20日)の 連結営業利益が前年同期比7.6%増の306億円となったことが好感され た。

日本ERI(2419):17%高の21万7000円。住宅性能評価業務や 確認検査業務が予想を上回っているとして、今期(11年5月期)の連 結純利益予想を5億4000万円から前期比27%増の6億6700万円に 24%増額修正した。1株当たり5000円を予定していた年間配当を6500 円に引き上げるとも発表、業績好調と株主還元拡充が評価された。

DCMホールディングス(3050):5.5%高の514円。3-11月期 の連結営業利益は前年同期比3.8%増の118億円となった。店舗数が5 店純増の504店となり、販売管理費の圧縮も奏功。通期計画の130億円 に対する進ちょく率が91%と高く、業績に対する安心感から買いが先 行した。

角川グループホールディングス(9477):6.2%高の2167円。大和 証券キャピタル・マーケッツ金融証券研究所は28日付で、「電子書籍 は将来的に期待。構造改革により映像、クロスメディア事業は黒字へ」 などと評価し、投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォー ム)」に引き上げた。

日立製作所(6501):2.4%高の425円。総額1兆円の事業規模の 英国高速鉄道プロジェクトで、年明けにも新型車両を納入する受注契約 を結ぶ見通しと29日付の産経新聞朝刊が報道。あらためて、鉄道関連 事業での大型受注が期待された。

トライステージ(2178):8.3%高の1440円。株主に利益を還元で きる財務基盤や環境が整ったと判断、今期(11年2月期)決算で初の 配当を行うと28日に発表し、買いが優勢となった。1株当たり年間で 20円とする予定。

メルテックス(4105):ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)に 相当する80円(18%)高の520円で一部配分。なお170万株の買い注 文を残した。同社議決権の41.1%を保有するイワキ(8095)が同社を 完全子会社化すると28日に発表。11年4月1日付で実施する株式交換 の比率が1対2.67となった。イワキの28日終値205円を基準とした場 合のメルテクスの理論株価は547円だったため、買いが優勢となった。 メルテクスは、3月29日付で大阪証券取引所ジャスダックでの上場が 廃止となる予定。

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