10年の米ジャンク債発行:最低クラス格付け債の割合、昨年のほぼ2倍

投資不適格級の社債、いわゆるジ ャンク債の発行のうち、格付け最低クラスの社債の割合が今年、昨年 のほぼ2倍となった。利回り低下に伴い、企業が低コストでの債務借 り換えを進めたことが背景。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスによる格付けが「Caa1」以下、もしくはス タンダード・アンド・プアーズ(S&P)の格付けで「CCC+」以 下の社債は、ジャンク債発行全体に占める割合が今年16%となった。 昨年は8.5%だった。

ニュージーランドの資産家グレイム・ハート氏が率いる梱包(こ んぽう)財メーカー、レイノルズ・グループ・ホールディングスは 40億ドル(約3300億円)を起債した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が事実上のゼロ金利政策を継続 し、量的緩和策の拡大を表明したことで、投機的格付け企業の借り入 れコストは今年、大きく低下。11月には2005年以来の低水準とな った。

ムーディーズのニューヨーク在勤アナリスト、デービッド・キー スマン氏は「FRBによる市場への大量の流動性供給が米国に拠点を 置く企業を本当に助けた」と述べた。

同氏は14日付リポートで、ムーディーズで格付けが「B3」(見 通しは「ネガティブ」)以下の格付けの企業は11-15年に債務1097 億ドルの期限を迎えると指摘した。

ブルームバーグのデータは、ジャンク債の発行が今年2890億ド ルと、昨年の1627億ドルから増加し、過去最高を記録したことを示 している。このうち「Caa1」もしくは「CCC+」以下は464 億ドル。昨年は139億ドルだった。

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