NY外為:ドルは対資源国通貨で下落-対円一時81.82円

ニューヨーク外国為替市場では、 米ドルがオーストラリア・ドルとニュージーランド・ドル、カナダ・ ドルに対して下落。商品相場の上昇で資源輸出国の通貨に対する需要 が高まった。

米ドルは対円で6週ぶり安値に下落。米国の各種経済統計が予 想以上に弱い経済成長を示しており、連邦準備制度理事会(FRB) が低金利政策を続けるとの観測が広がった。カナダ・ドルは対米ドル で11月11日以来初のパリティー(等価)をつけた。スイス・フラ ンは対ドルで最高値を記録。欧州のソブリン債危機を懸念し、ユーロ の代替通貨が求められていることが背景にある。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調査 担当ディレクター、キャシー・リーン氏(ニューヨーク在勤)は、 「商品相場の上昇で、一部の市場関係者はニュージーランドが最悪局 面を乗り越えたとみている」と指摘、「資源国通貨がこれほど上昇し ているのは、好調な商品市場が理由だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時4分現在、ドルは対オーストラリア・ ドルで0.5%下落して、1豪ドル=1.0093ドル。前日は1.0046ド ルだった。対ニュージーランド・ドルでは1.1%安の1NZドル=

75.83米セント。対カナダ・ドルでは0.7%下げて1ドル=99.98 カナダ・セント。カナダ・ドルは一時99.76カナダ・セントと、4 月26日以来の高値に上げた。

ドルは対ユーロで0.4%上昇の1ユーロ=1.3119ドル。一時は 同1.3275ドルと、17日以来の安値をつける場面もあった。ドルは 対円で一時1.2%下げて1ドル=81円82銭。11月12日以来の安 値だった。

商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数は

0.7%上昇。ニューヨークの金先物相場も大幅上昇した。

ユーロが上げを消す

ユーロは対ドルでの上げを消した。欧州中央銀行(ECB)が、 国債購入を完全不胎化することができなかったことを明らかにしたの が嫌気された。5月の購入開始以来で2回目となる。

ECBによると、この日の7日物預金入札による吸収額は目標 の735億ユーロを約130億ユーロ下回った。

ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、リチャー ド・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、「完全に不胎化でき なければ、それこそ量的な緩和だ。ユーロにとって悪材料だ」と述べ た。

米国の経済統計

全米20都市を対象にした10月の米スタンダード・アンド・プ アーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で

0.8%低下した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想 中央値は0.2%の低下だった。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した12月の消 費者信頼感指数は52.5に低下。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト予想の最も悲観的な数値も下回った。

統計では米国の不動産価格の下落が示されているが、今週発表 予定の経済統計では、米雇用の改善がみられると予想されている。ブ ルームバーグ・ニュースがアナリストを対象にまとめた調査で明らか になった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マー ク・マコーミック氏(ニューヨーク在勤)は、「米国経済の根本的な 筋書きは前向きであり、明るい方向に進んでいる」と語る。

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