米国株:上昇、原油・金属の値上がりで商品株が高い

米株式相場は上昇。世界的な需 要増加の兆候からエネルギーや金属が値上がりしたことで、商品株が 買い進まれた。S&P500種株価指数は、12月の上げとしては1991 年以降で最大となっている。

S&P500種のエネルギー・資源株指数は主要10業種中で最大 の上げとなった。シェブロンやニューモント・マイニングが高い。ゼ ネラル・モーターズ(GM)も上昇。JPモルガン・チェースやモル ガン・スタンレーのアナリストによる買い推奨が好感された。

S&P500種株価指数は前日比0.1%高の1258.51。一時はもみ 合う展開となった。月初からは6.6%上昇している。ダウ工業株30 種平均は20.51ドル(0.2%)上げて11575.54ドルと、2008年8 月28日以来の高値。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は、「ポートフォリオマネジャーらは 年末のこの時期に、株式の比重を非常に軽くし債券を重くするという 戦略は取りたくないと考えている」と指摘。「年末の時点での成績は、 株式が債券を上回る見通しだ。だから株が買われ、債券が売られてい る」と続けた。

S&P500種は年初から13%高となり、米リーマン・ブラザー ズ・ホールディングスが破綻する直前の営業日である08年9月12 日の終値1251.70を上回っている。

量的緩和

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が8月27日、景 気押し上げのための国債購入プログラム拡大を示唆して以降、S&P 500種は20%上昇。S&Pの指数担当シニアアナリスト、ハワード・ シルバーブラット氏によれば、同指数は過去17週間で14%上昇して いる。

この日発表された小売売上高や消費者信頼感指数、住宅価格指数 がまちまちの内容だったことから、主要株価指数は一時もみ合う展開 となった。

全ての支払い方法による小売売上高を調査している米マスターカ ード・アドバイザーズの調査会社スペンディングパルスによれば、11 月5日から12月24日までの小売売上高(自動車を除く)は前年同期 比5.5%増の5840億ドル(約47兆8400億円)となった。一方で米 民間調査機関のコンファレンス・ボードが28日発表した12月の消費 者信頼感指数は52.5と、前月の54.3(速報値54.1)から低下。ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト予想の最も悲観的な数値も下回 った。

商品株

S&P500種のエネルギー・資源株指数は主要10業種中で最大 の上げ。一方、最も下げたのは消費株だった。

米2位のエネルギー会社シェブロンは1.2%高の91.19ドル。ニ ューヨーク原油相場は、米原油在庫の月間の減少幅が2006年12月以 降で最大になるとの予想を手掛かりに、2年2カ月ぶりの高値付近で 取引された。米産金最大手のニューモント・マイニングは2.4%上昇 の61.55ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部 門の金先物2月限は前日比22.70ドル(1.6%)高の1オンス=

1405.60ドルで終了した。

GMは2.1%高の35.32ドル。JPモルガンとバークレイズ、モ ルガン・スタンレーは、GM株の投資判断を「オーバーウエイト」で 新規に開始。クレディ・スイス・グループおよびRBCキャピタル・ マーケッツも「アウトパフォーム」で新たに投資判断を開始した。シ ティグループとバンク・オブ・アメリカは新たに「買い」推奨を出し ている。

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