米国債:下落、5年債入札が不調-需要6カ月ぶりの低さ

米国債相場は下落。10年債利回 りは2週間ぶりの大幅な上昇となった。この日実施された350億ドル 規模の5年債入札では、需要が6カ月ぶりの低水準にとどまった。

償還期限が1年以上の米国債のリターンは月間ベースで、世界の 国債のうちで最大のマイナス幅となる見通しだ。この日の入札では、 落札全体に占めるプライマリーディーラーの割合が5年債の入札とし ては2009年7月以来の最高となった。2年債利回りは6月以来の高 水準を付けた。

グッゲンハイム・パートナーズの米政府トレーディングディレク ター、ジェーソン・ローガン氏は、「今回の入札では海外勢がいつも より積極的でなく、プライマリーディーラーの引き受ける部分が多く なってしまった」と指摘。「29日に実施される7年債入札の見通しも あまりよくない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時58分現在、既発の5年債利回りは前日比13ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.15%。同年債(表面利率

1.375%、2015年11月償還)価格は18/32下げて96 13/32。

5年債利回りは16日に2.16%と6月3日以来の高水準となった。 11月4日には1.0148%の過去最低を記録していた。前日には好調な 2年債入札を受けて、同利回りは3bp低下した。

この日の10年債利回りは一時15bp上昇の3.48%と、日中と しては14日以来の大幅な上げとなった。

2年債利回りは一時11bp上昇の0.75%と、6月16日以来の 高水準。30年債利回りは15bp上昇の4.55%。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS) がまとめた指数によると、12月の米国債のリターン(投資収益率)は マイナス2.1%だった。年初来ではプラス5.7%。月間のパフォーマ ンスとしてはソブリン指数の中で最悪となっている。

5年債入札

この日の5年債入札で、最高落札利回りは2.149%と、11月23 日の入札で付けた1.411%を上回った。同利回りの74bp上昇は、 2003年6月から8月にかけて120bp上昇して以来の大幅な上げ。財 務省は03年8月に5年債の月次入札を開始した。

この日の入札では投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.61倍 と、6月の2.58倍以来の低水準となった。

落札全体に占めるプライマリーディーラーの割合は58.2%と、 09年7月の入札で61.6%となって以来の最高。海外の中央銀行を含 む間接入札の割合は35.6%。11月の入札の同割合は31.5%、過去 10回の入札の平均は42.3%。

BNPパリバの金利ストラテジスト、ロヒト・ガーグ氏は、「入 札は予想よりもはるかに不調だったため、プライマリーディーラーが 通常よりも多くを引き受けなくてはならなかった」と指摘。「年末に かけて、多くの市場参加者はバランスシートにリスクを取り込むこと を非常にためらっている」と述べた。

米国債相場は前日には上昇していた。2年債の入札で、過去3カ 月で最も高い需要があったことが好感された。応札倍率は3.71倍と、 9月27日の入札で付けた3.78倍以来の高水準となった。財務省は 29日に290億ドルの7年債入札を実施する。

世界の債券

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチがまとめた世界の国債指 数は月間ベースで、過去2年間で最長の4カ月連続で低下する見通し だ。経済成長の加速で、来年は株式のパフォーマンスが国債を上回る との観測が背景にある。

同指数は8月末から2.2%低下。ブルームバーグがまとめたデー タによると、S&P500種株価指数は同期間に20%上昇している。

バークレイズの金利ストラテジー共同責任者、マイケル・ポンド 氏(ニューヨーク在勤)はブルームバーグテレビジョンとのインタビ ューで、「景気回復は来年に入っても継続し、米失業率は来年末には

8.6%に低下するだろう」と述べた。

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