S&P:今年の米格上げ企業数、格下げ数を上回る-企業の財務改善で

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)が今年、信用格付けを引き上げた米企業の数 は1997年以来初めて格下げ数を上回った。企業の利益が拡大し、手 元現金が増えていることが背景にある。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&Pは今年これま でに世界で最も収益率の高い自動車メーカー、米フォード・モーター と電子商取引サイトを運営する米eベイなど758社の格付けを引き 上げた。一方、格下げは722社。2009年は格下げされた企業数が格 上げ企業数を3倍強上回っていた。

米経済が過去70年で最悪のリセッション(景気後退)から回復 する中で、企業が抱える現金は1兆1700億ドル(約97兆円)と、 資産価値との対比で過去最高を記録。借り手の返済能力に対する信頼 感の高まりで、社債の米国債に対する利回り上乗せ幅は07年以来で 最低となった。

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RB S)の信用ストラテジスト、エドワード・マリナン氏は「企業部門の ファンダメンタルズはほぼ過去最強の状態にある」と指摘。合併・買 収(M&A)や自社株買いの加速が見られても、借り手の信用力は今 後も引き続き上昇するだろうと予想した。

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