2011年の米住宅着工は3年ぶり高水準に回復へ-雇用拡大を後押し

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は国内景気浮揚の取り組みで、どん底状態にある業界 から援護を受けようとしている可能性がある。住宅業界だ。

米国の失業率は昨年5月以降、9.4%以上の水準に高止まりしてい るが、雇用の伸びと人口の増加により、過去最低水準の付近にある住 宅建設は2011年に持ち直すと、アドバイザーズ・キャピタル・マネジ メント(ニュージャージー州)のチャールズ・リーバーマン最高投資 責任者(CIO)はみている。住宅ローン金利は5%を下回っており、 住宅の値ごろ感を支えている。

住宅建設が増加すれば、建設業界のほか、コンロや流し台など新 築住宅の備品を供給する業界の雇用も拡大する。国内総生産(GDP) に占める住宅部門の割合が過去最低に縮小したのを受け、雇用の伸び は鈍化しており、11月は非農業部門の雇用者数が前月比3万9000人 増となったものの、建設部門は同5000人減だった。

ニューヨーク連銀の金融分析担当責任者を務めた経歴のあるリー バーマン氏は「住宅市場は皆を驚かすことになる。きっかけをつかめ ば、後は簡単だ」と指摘。「FRBにとって最も重要なのは雇用の伸び を促進することで、これは決してたやすくない。雇用が伸びれば、住 宅市場はかなりの力強さを示すことになる」との見方を示した。

同氏は、来年は雇用者数が月間平均20万人のペースで伸び、11 月に9.8%だった失業率は1ポイント近く低下するとの見通しを示し た。

建設部門の雇用

米GDPに占める住宅投資の割合は今年7-9月(第3四半期) に2.23%と、統計を取り始めた1946年以降で最低水準となった。05 年10-12月期には6.3%と、55年ぶりの高水準に達していた。建設部 門の雇用者数は今年560万人に減少。06年は770万人だった。

全米ホームビルダー協会(NAHB)の主任エコノミスト、デー ビッド・クロウ氏によると、来年の住宅着工件数は73万9000戸と、 3年ぶりの高水準に達する見込み。これにより失業率を0.5ポイント 押し下げるのに十分な雇用が創出されるという。

クロウ氏は電話インタビューで「消費者の住宅購入を促すには雇 用創出が必要だ」と指摘。来年は住宅建設の増加により、ほぼ50万人 の雇用が創出されるとの見通しを示した。NAHBは来年末までに失 業率が9.1%に低下するとみている。

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