米大物ファンドマネジャーは大型株がお好き-成績振るわずとも懲りず

大物ファンドマネジャーのジェ レミー・グランサム氏やビル・ミラー氏、ドナルド・ヤクトマン氏は、 2010年は大型株を買うべき年だと投資家らに勧めてきた。その結果、 自身の運用成績は大半の競合ファンドに及ばないありさまとなってい るのだが、大型株への期待は変わらないという。

ブルームバーグが集計したデータによると、ヤクトマン・フォー カスト・ファンドの運用成績は今年、ライバルファンドの75%を下回 っている。グランサム氏のGMOクオリティ・ファンド(運用資産 149億ドル=約1兆2300億円)の成績はプラス5.7%と、競合ファ ンドの99%より悪い。保有銘柄トップの米オラクル株が年初来29% 高となっているにもかかわらずだ。

中小型株のリターンは今年、大型株の指標となるS&P500種株 価指数のほぼ2倍となっている。それでも、ヤクトマン氏らは新年を 迎えるに当たって、見方を変えていない。つまり、大型株は中小型株 に比べ割安な上に、米国外での経済成長から受ける業績面での恩恵が 大きいという考え方だ。

ヤクトマン氏はインタビューで、「これほど多くの大規模で利益 の出ている国際的な企業の株式がここまで安く売られている状況は、 過去40年間にほとんど見たことがない」と指摘した。

ヤクトマン・フォーカスト・ファンドが保有する株式で最悪の成 績となっているのは米マイクロソフトと製薬会社ファイザーなどで、 この2つは同ファンド上位5銘柄の一部を占めている。

ミラー氏の旗艦ファンド

ミラー氏の旗艦ファンドであるレッグ・メーソン・キャピタル・ マネジメント・バリュー・トラスト(運用資産40億ドル)の成績は 今年これまでにプラス6.6%。ブルームバーグのデータによると、同 種のファンドの98%に後れを取っている。中型株ファンドのレッグ・ メーソン・キャピタル・マネジメント・オポチュニティー・ファンド (同20億ドル)はプラス17%。

グランサム氏が最高投資ストラテジストを務めるグランサム・マ ヨ・バン・オッタールー(GMO)は11月にブルーチップと呼ばれ る米優良大型株が向こう7年間、インフレ率を年5.1%上回る成績と なると予想。小型株については年0.8%のマイナスリターンとの見通 しを示した。

同氏は「GMOの試算以上に、優良株が小型株を一段と上回るパ フォーマンスになるはずだと確信している」とニューズレターに記し ている。

GMOの広報を担当するタイラー・ブラッドフォード氏によれば、 グランサム氏(72)はこの記事に対するコメントを控えた。同氏の長 期予想はしばしば的中しており、2000年には米国株投資が向こう10 年にわたって振るわないと予測した。

実績

ブルームバーグのデータによれば、S&P500種は11月30日ま での10年間に年プラス0.8%の成績だった。中型株の指標、S&P 中型400は同7.3%。小型株の指数であるラッセル2000は同6.4%。 また、今月23日までのデータによると、今年の大型株指数は15%上 昇。これに対し、中型株の上昇率は27%、小型株は28%。大型株に 投資する投資信託のリターンはプラス14%。中型株と小型株はそれぞ れ23%、26%となっている。

ミラー氏は7月のニューズレターで、ほぼ60年ぶりの割安水準 で大型株が購入できる「生涯に一度しかない好機」が投資家に訪れて いると指摘。レッグ・メーソンのポートフォリオマネジャーであるロ バート・ハグストローム氏は今月、同様の見方をあらためて示した。 同社の広報担当メアリー・アスリッジ氏は電子メールを通じ、ミラー 氏はコメントを控えると伝えた。

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