双日:中国の製鉄会社と鉄鉱石開発へ、原料供給なども

総合商社の双日は中国5位の鉄鋼メ ーカー沙鋼集団と豪州鉄鉱石鉱山の共同開発に乗り出す方針だ。鉄鋼需 要の拡大が見込まれる中国の製鉄会社との関係強化で収益機会の拡大に つなげる考え。浅野憲治・鉄鋼事業部長が27日、ブルームバーグ・ニュ ースとのインタビューで明らかにした。

共同開発するのは現在事業化調査を進めている西オーストラリア州 のサウスダウン鉄鉱石鉱山。事業化が決まれば、双日が3割、豪鉱山会 社のグランジ・リソーシズが7割の権益を保有することになる。沙鋼集 団はグランジに約47%出資する筆頭株主。浅野部長は「沙鋼集団ととも に開発、操業、出荷まで手掛けていく」と述べた。

双日にとっては初の鉄鉱石権益への投資案件となる同プロジェクト は2014年から年間1000万トンの鉄鉱石を生産する方向で調整に入り、来 年3月までに事業の採算性を判断する予定という。資金調達なども含め た最終的な事業決定は来年中に行う。

双日と沙鋼集団は09年11月に戦略事業協定を締結。12年以降に双日 が沙鋼向けにブラジルから鉄鉱石の供給を開始するほか、プラント・製 鉄関係の設備機器の納入、鉄鋼原料を輸送するばら積み船の提供なども 検討していく。

沙鋼集団の09年の粗鋼生産量は2639万トンと世界の鉄鋼メーカーで は7位に当たる規模だった。

双日の株価は午後零時58分現在、前日比2円(1.2%)高の172円。

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