NY外為:ドルは対円で3週ぶり安値、中国の利上げで

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルが円に対して3週ぶり安値をつけた。中国人民銀行(中央銀行) がインフレを抑制するために過去約2カ月で2度目の利上げを実施し たことを受け、円への逃避需要が高まった。

オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルは、主要通貨の 大半に対して下落した。中国の利上げに伴い、オーストラリアとニュ ージーランドの商品に対する中国の消費見通しが悪化した。ユーロは 主要16通貨のうち13通貨に対して上昇。テクニカル分析上で節目と なる水準を割り込まなかったのが好感された。

シティグループのG10通貨戦略責任者、スティーブン・イング ランダー氏(ニューヨーク在勤)は、「中国当局は2011年に利上げ するという選択肢があったにもかかわらず、この時期に利上げに踏み 切った。このことは重要だ」と述べ、「中国が利上げに強い効果を持 たせたかったのは明らかだ。市場参加者はこれを決意の表れと受け止 めている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時2分現在、円は対ドルで0.1%上昇し て1ドル=82円81銭(前営業日は82円88銭)。円は一時、82円 66銭と、12月7日以来の高値をつける場面もあった。ドルは対ユー ロで0.3%下落して1ユーロ=1.3165ドル。前営業日は1.3122ド ル。

ニュージーランド・ドルは対米ドルで0.1%高、オーストラリ ア・ドルは0.1%値下がりした。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は、0.3%下落した。

商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数は、 この日最大0.8%下落した。S&P500種株価指数は0.1%値上がり して取引を終えた。一時は0.4%安まで売り込まれた。

モントリオール銀行のグローバル通貨ストラテジスト、アンドル ー・ブッシュ氏は、「リスクを回避する動きが若干あり、市場参加者 は円を買い入れている」と述べた。

中国の利上げ

中国人民銀は1年物貸出金利を25ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)引き上げ、5.81%とした。26日から適用が開始され た。中国は10月半ばにも利上げを実施している。

ブルームバーグ・ニュースが今月、エコノミストを対象にまとめ た予想によると、同金利は来年末までに6.56%に上昇する。

ユーロ相場

先進10カ国の通貨で構成するブルームバーグ相関加重通貨指数 によると、ユーロは年初から10.4%下落。10通貨の中で最大の下げ となっている。ドルは1.6%安、一方円は12%値上がりした。

月間ベースではユーロは対ドルで1.2%高。円は対ドルで1%高 い。

ユーロは200日移動平均の水準1ユーロ=1.3089ドルを上回っ て推移している。20日以降、ユーロは毎日この水準を試しているが割 り込んでいない。

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏は、 「ユーロは200日平均を上回る水準で比較的よく持ちこたえている」 と述べた。

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