米国株:買い優勢、AIGが高い-油田サービス株は下落

米株式相場は買い優勢。銀行と 43億ドルの融資契約を結んだアメリカン・インターナショナル・グ ループ(AIG)など金融株が高い。S&P500種株価指数は、月間 ベースで12月としては1991年以降で最大の上げとなっている。

S&P500種ではAIGが上げを主導。シスコシステムズも高い。 経済紙バロンズは、シスコが初の配当を実施するとの予想を示した。 油田サービスのハリバートンは下落。中国の利上げで需要が後退する との懸念で原油相場が下落したことが背景にある。

米証券取引所全体の騰落比率は約4対3。S&P500種株価指数 は前営業日比0.1%高の1257.54。ダウ工業株30種平均は18.46 ドル(0.2%)下げて11555.03ドル。米証券取引所全体の出来高は 合計で約37億4000万株と、1日の出来高としては今年最低となっ た。ニューヨークが吹雪と大雪に見舞われたことが影響した。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロ ン氏は、「現在は政府支援による経済から民間セクター主導の経済へ の過渡期にある」と指摘。「AIGはそうした動きを象徴する企業の 1つだ。世界的には、特に商品の投資家が中国など新興国での引き締 めにどう反応するかという懸念があるのは明らかだ。米国では経済指 標や企業決算はおおむね正しい方向に向かいつつあるようだ」と述べ た。

月間の上昇

米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和策や経済指標の改善 を受け、S&P500種は今年に入り13%上昇。今月は6.5%高とな っている。

この日のS&P500種では、主要10業種中で金融株が1%高と 最も上げた。バンク・オブ・アメリカ(BOA)は1.6%高の13.27 ドル。JPモルガン・チェースは1.4%上昇の42.67ドル。ゴール ドマン・サックス・グループは1.3%上げて169.83ドル。

AIGは9.3%高の59.39ドル。政府からの独立を目指す同社 は、民間資本と43億ドルの融資契約を結んだ。

シスコは2.4%高の20.16ドル。経済紙バロンズは、シスコの 株価が上昇するとの予想を示した。需要が伸び、同社が初の配当を実 施するとの見方が理由。

中国人民銀行(中央銀行)は25日、2カ月ぶりに利上げを実施。 1年物貸出金利と1年物預金金利を25ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)引き上げた。これを手掛かりに、米国株は朝方下落 していた。

エネルギー株

エネルギー株は下落。中国の利上げで世界最大のエネルギー消費 国である同国の経済成長が減速するとの懸念から、ニューヨーク原油 相場が2年ぶり高値から下落したことが手掛かり。ハリバートンは

1.1%安の39.86ドル。

ジャネイ・モントゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジス ト、マーク・ルッシニ氏は「中国の利上げのニュースは投資家の注意 を引いた」と指摘。「投機やインフレの抑制を狙った利上げ実施と、 経済をハードランディング(硬着陸)させないようにする取り組みの 間でバランスを取るのは細心の注意が要る。それに加え、市場では高 値警戒感も広がった。多少の売りが出る状況にある」と付け加えた。

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