たちあがれ日本:連立参加は「大義ない」-平沼氏ら会見

「たちあがれ日本」(代表・平沼赳 夫元経済産業相)は27日午後開いた緊急議員総会で民主党から打診を 受けていた連立政権への参加は「大義名分がない」として拒否する方 針を決めた。平沼氏と園田博之幹事長(元官房副長官)が総会後の記 者会見で明らかにした。

「たちあがれ日本」は与謝野馨共同代表(元財務相)など経験豊 富な議員が多く、同党の取り込みは菅直人首相にとって政権基盤の強 化につながる可能性があったが、連立参加拒否を決めたことで、参院 で野党が多数派を占める「ねじれ国会」の突破口を開くことができな かった。

平沼氏は会見で、「この国の危急的な政治の状況を打開するために 行動するということはやぶさかではないが、今回報道されているよう な形での連立ということに関しては、わが党としては考えていない」 と明言。園田氏も今回の民主党の動きについて「国会運営が苦しいの で、わずかながらも活路を見つけたいという趣旨で、大義名分がない 申し入れではないか」と批判した。

岡田・平沼会談

平沼氏は22日に行った民主党の岡田克也幹事長との会談について も説明した。平沼氏によると、岡田氏は民主党には人材がいない、参 院の問題で非常に難渋していると政権の状況を説明した。これに対し、 平沼氏は「大義名分があって、危殆(たい)にひんしている政治のた めにしっかりとした流れを作れるなら別だ、そういう前提に立ってお 互いどういう考え方を持っているかということをぶつけ合う場という のは作ってもいい」と応じたという。

一方、岡田氏は記者会見で、「たちあがれ日本」とのこれまでの協 議について「連立を具体的に提示して話をしたということでは必ずし もない。各党といろんな話し合いをしている一環として意見交換をし た」と強調。22日の平沼氏との会談内容に関しては「たちあがれのメ ンバーはベテランの人が多くてひとかどの人物がそろっていると言っ たが、民主党に人がいないなどということは言っていない」と語った。

「たちあがれ日本」への連立参加問題は24日に表面化したが、同 党内の反対で1週間足らずで見送りとなった。

園田氏は「社会保障と税制抜本改革は喫緊の課題だと思っている。 経済成長戦略、自主憲法制定、安全保障をしっかりさせる。多くの政 党で話し合ってその基盤を作らなければいけない」と指摘。菅首相の これらの課題への取り組みについては「どうしてもやらなければなら ない、という決意を感じない。そうでなければ自民党にも公明党にも 呼び掛けるはずだ」と皮肉った。

ねじれ国会

「たちあがれ日本」は平沼、与謝野、園田の衆院議員3氏のほか、 参院が藤井孝男元運輸相、中山恭子元拉致担当相、片山虎之助元総務 相の3氏で構成する計6人の少数政党。仮に連立が実現しても、参院 で与党が過半数割れしている「ねじれ国会」に変わりはなかった。

岡田氏は同党との関係について「これからも協力できると思って いる。財政の立て直しや社会保障制度の改革に関しては考え方はかな り共通点がある」と連携の余地をなお探る考えを示した。

また、仙谷由人官房長官は27日夕、フジテレビのニュース番組に出 演し、野党との関係について「与謝野さんや平沼さん、園田さんにし ても日本の置かれた現状認識について重なり合う部分の方が多い。公 明党にしても自民党の相当部分にしてもほとんど、考え方、思いを共 有している部分が強い」と指摘。国会審議での協力については「大連 立という方式なのか国会で議論して新たな合意形成、大修正協議をす るかも分からない」と述べた。

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