S&P500種銘柄購入の欧州投資家、高リターンを享受-ユーロ安で

欧州の投資家は今年、損失に直面 しているが、ユーロ安に伴い米株を購入した一部投資家は10年ぶりの 高リターンを享受している。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種株価指数のユーロ 調整後の年初来騰落率はプラス23%と、ユーロが導入された1999年 以降で最も高く、調整前のプラス13%の2倍近い水準となった。同デ ータによれば、年初来でマイナス2.5%の日経平均のユーロ調整後の騰 落率はプラス20%。

ギリシャとアイルランドの財政赤字拡大とそれに伴う救済を背景に ユーロは今年8.4%下げ、ドル建て投資をユーロ建てに戻す場合の利益 を押し上げている。

デグルーフ・ファンド・マネジメントのディルク・パティン氏(ブ リュッセル在勤)は、ユーロが一段と下落するとの懸念が来年、さらな る海外投資を促す可能性があると指摘した。同社の米国ファンドに出資 した欧州投資家は今年プラス24%のリターンを得た。

パティン氏は、「市場は依然として欧州の債務問題に注目しており、 多くの顧客は米国を代替投資先の第一候補として検討しているようだ」 とした上で、「米国に投資した欧州投資家にとって素晴らしい年だった。 ユーロが利益を大きく押し上げたほか、対象指標が良かった」と説明し た。パティン氏は同ファンドで今年330億ドル(約2兆7400億円)を 投資。シェブロンやマイクロソフトの株を保有した。

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