短期市場:翌日物0.08%近辺、調達需要弱い-日銀が潤沢供給を継続

短期金融市場の無担保コール翌日 物は誘導目標「0-0.1%」に対して0.08%近辺で取引されている。 当座預金が20兆円を上回って推移するなど、日本銀行が昨年12月よ り潤沢な資金供給を続けており、銀行の調達需要は弱い。

短資会社によると、朝方は地方銀行が0.08%で資金を確保。一部 の都市銀行が0.08%、信託銀行は0.08-0.085%で調達している。そ の他の都銀の調達希望は0.06%と低水準で、調達意欲が弱い。

前週末の翌日物の加重平均金利は前日比0.4ベーシスポイント (bp)低下の0.079%と、日銀がゼロ金利政策を解除する直前の2006 年7月13日(0.058%)以来の低水準を記録した。

この日は国庫短期証券(TB)3カ月物の発行・償還日にあたり、 財政要因と銀行券要因は合計8000億円程度の資金不足になるが、日銀 の資金供給オペも増加するため、当座預金は2000億円減の21兆6000 億円程度、準備預金(除くゆうちょ銀)は2000億円増の15兆1000 億円程度になる見込み。

今月20日以降、当座預金は昨年12月末(20.3兆円)を上回る水 準で推移している。今月中旬にかけてTB1年物や2年国債など短中 期金利が上昇した。日銀は実質ゼロ金利政策や資産買入基金の創設で 金融緩和を強化するなか、例年より潤沢な資金を供給している。

日銀の白川方明総裁は21日の会見で、当座預金残高に目標を設定 しているわけではないとしながらも、「新たな金融緩和措置を展開して いくと資金供給そのものは当然増えていく。その結果、当座預金残高 も方向として増えていくことになる」と述べている。

銀行による準備預金の積みの進ちょく率かい離幅は平均対比プラ ス10%台まで進んでいる。年末から年初にかけては高水準の預金残高 が続くため、積みがさらに進ちょくする可能性があり、銀行の調達を 弱める要因になっている。

また、レポ(現金担保付債券貸借)も当日物から29日受け渡しの 翌日物まで0.10%から0.095%で低位安定している。前週末の本店共 通担保オペ(12月27日-1月4日)の平均落札金利が0.101%とほぼ 下限で決まり、応札倍率も2倍を下回っており、証券会社などの年末 越えの資金手当ては落ち着いている。

この日のTB市場は年内受け渡しの最終取引日にあたるが、前週 に引き続き取引は少ない。来年2、3月に償還する年度内物は0.115% 近辺、償還が年度末を越える新発3カ月物は0.125%近辺で推移して いる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE