中国:株・債券安は限定的-人民銀、利上げで市場に追い付く

10月20日以来2回目となる中国 による利上げの株式と債券相場への影響は限定的とみられる。中国人 民銀行(中央銀行)の融資規制の厳格化で市場は既に動意を示してい たからだ。

チャイナ・インターナショナル・ファンド・マネジメントで約100 億ドルの管理・運用に携わる趙梓峰氏は「相場が大幅安になるとは予 想していない。最近の下げが利上げを多かれ少なかれ織り込んでいた からだ」と述べ、「大型株のバリュエーション(株価評価)は既に過去 最低水準に近い」と指摘した。

人民銀は今月25日、1年物貸出基準金利を0.25ポイント引き上 げて5.81%とし、1年物預金金利も0.25ポイント上げて2.75%にす ると発表した。銀行間の貸し出しコストの指標となる7日物レポ金利 は過去2週間で倍以上に上昇し、23日には3年ぶりの高水準の5.67% に達していた。

市場に流入する流動性の不足で上海総合指数は今年13%下落し、 世界の主要15市場で最大の値下がりとなっており、先週も2%下げた。 中国銀行間債券市場によると、指標の10年債利回りは今四半期に50 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、3.83%に達した。

温家宝首相は不動産価格や消費者物価の上昇抑制に動いている。 中国の11月のインフレ率は前年同月比5.1%上昇と、2年4カ月ぶり の高い伸びとなった。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリン チのエコノミストの陸挺氏は25日付のリポートで、0.5ポイントの利 上げのうわさもあっただけに「今回の利上げ幅は一部でプラスに受け 止められるかもしれない」との見方を示した。

ゴールドマン・サックス・グループのアナリストの宋宇、喬虹両 アナリストは25日付けのリポートで、利上げは「シグナルに他ならな い」と述べ、「われわれは政府が追加利上げや人民元の多少の上昇加速 容認などを組み合わせたインフレ抑制措置を講じると引き続き予想し ている」と説明した。

人民銀は10月に2007年以来の利上げを実施し、今月10日には5 週間で3回目の預金準備率引き上げを発表した。政府統計によると、 中国の新規融資は9月の5960億元から2カ月連続で減少し11月末時 点で5640億元(約7兆円)。

BOAメリルの陸氏は11年に2回の利上げを予想し、インフレ率 は今年12月に5%を下回るとみている。モルガン・スタンレーの香港 在勤エコノミスト、王慶氏は来年1-6月(上期)に0.25ポイントず つの3回の追加利上げが行われると予測している。

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