政府:外為特会の借入限度枠を5兆円引き上げ-為替対応で余裕

政府は外国為替市場での介入資金 の原資となる外国為替資金特別会計の借入限度枠を現在の145兆円か ら5兆円引き上げて150兆円に拡大する。24日夕の臨時閣議で決定し た2011年度一般会計予算案に盛り込んだ。

野田佳彦財務相は同日夜の臨時閣議後の記者会見で、「為替への 対応をある程度余裕をもってするためだ」と説明。足元の円相場の動 向について「よく市場を注視しながら、必要な時には断固たる措置を 取るとした対応に変わりはない」と語った。

政府は9月に6年半ぶりに2兆円規模の円売り・ドル買いの為替 介入を実施したが、為替介入の資金確保のために政府短期証券(為券) を発行している。また、内外金利差に伴い、外貨資産の利子収入など 運用益も増加。11年度予算案では、約2.7兆円を全額一般会計に繰り 入れるため、ほぼ同額の為券を発行して円資産に転換する必要がある。

為券の総額は09年度末段階で108.4兆円だったが、今年11月末 現在は112.4兆円と4兆円増えている。ただ、これに過去に行った年 間最大の介入額約32兆円(03年度)を足すと限度枠に近づくため、 上限の引き上げに踏み切る。

政府は今年度も外貨資産の運用益の増加を背景に限度枠を5兆円 引き上げており、2年連続の措置となる。

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