今日の国内市況:日本株が続落、債券反落-米景気期待で円小安い

東京株式相場は続落。前日の海 外の外国為替市場で円高に振れた警戒感から、精密機器や輸送用機器な ど輸出関連中心に売られた。直近で上昇した反動や米金融株安の波及か ら、銀行や証券といった金融株は下げが大きくなった。

日経平均株価は前営業日比67円29銭(0.7%)安の1万279円 19銭、TOPIXは同4.12ポイント(0.5%)安の901.66。

東京株市場はきょうが休日の谷間にあたり、24日の米国の株式・ 債券・商品市場はクリスマスの祝日の振替休日で休場となるため、売買 は低調で、日経平均の値幅は26円にとどまった。

東証1部売買高は概算12億8311万株、売買代金は同8824億円。 売買代金は8月23日以来、4カ月ぶりの低水準。値上がり銘柄数は 376、値下がりは1167。

前日の為替市場では円が対ドルで82円86銭と14日以来、対ユー ロで108円46銭と1日以来の円高水準を付けた。輸出採算悪化への警 戒から輸出関連は総じて下げ、輸送用機器はTOPIXの下落寄与度1 位。また中国・北京市は交通渋滞を緩和するため、来年の自動車の新規 登録台数を今年の3分の1以下に制限する措置を発表。ゴールドマン・ サックス証券では、今回の措置が来年の中国自動車需要を4.5%押し下 げる可能性を示唆した。

金融株も安い。きのうの米国株市場ではバンク・オブ・アメリカ (BOA)の下落が響き、S&P500種の業種別10指数で金融株指数 が下落率首位だった。一方、11月からきのうまでの東証業種別33指 数では、証券・商品先物取引が上昇率1位、銀行が4位、保険が8位、 その他金融は10位だった。

債券は反落

債券相場は反落。米国で経済指標改善を受けて景気回復期待が広 がり、前日の米債相場が続落した流れを受けて売りが先行した。今週に 入って長期金利が3週間ぶり低水準を付けた反動の売りも出た。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の312回債利 回りは、22日終値比0.5ベーシスポイント(bp)高い1.14%で始ま った後、いったん横ばいの1.135%まで戻した。午後に入ると水準を 徐々に切り上げ、午後3時過ぎには2bp高い1.155%に上昇した。22 日には一時、約3週間ぶり低水準となる1.125%を付けていた。

23日の米国債相場は続落。週間失業保険申請件数の減少や、個人 消費の前月比増加などが影響した。米10年債利回りは前日比4bp上 昇の3.39%程度だった。

東京先物市場で中心限月3月物は反落。22日終値に比べて、5銭 安の139円80銭で始まった後、小幅なマイナス圏で推移していたが、 午前の終了間際にプラスに転じ、一時は3銭高の139円88銭に上昇し た。午後に入ると再び売り優勢の展開となり、1時半過ぎには22銭安 まで下落。結局12銭安の139円73銭で引けた。

海外市場はクリスマス休暇入り、日本は休日を挟んだ週末で取引 が大幅に減少した。3月物の日中売買高は1兆1685億円にとどまり、 昨年12月21日以来およそ1年ぶりの低水準となった。

円は小安い

東京外国為替市場では円が小安く推移した。米国の景気回復期待 を背景に投資家のリスク許容度が改善するなか、高金利通貨が選好され やすく、低金利で調達通貨とされる円は上値の重い展開となった。

半面、この日はクリスマスの振替休日のため米国市場は休場。祝日 ムードが広がるなか、午後にかけてはこう着相場の様相が一段と強まっ た。

午後4時33分現在のドル・円相場は前日終値比04銭円安・ドル 高の1ドル=82円95銭前後。ユーロ・円相場は同23銭円安・ユーロ 高の1ユーロ=108円97銭前後となっている。

米S&P500種株価指数は今週、2008年9月のリーマン・ブラザ ーズ・ホールディングス破綻前の水準を回復。23日こそ下落したが、 市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和やブッシュ減税の 延長で米景気の回復傾向が続くとの観測が広がっている。

ブルームバーグ・データによると、円は韓国ウォンを除くすべての 主要通貨に対して前日終値を下回っている。ドルも大半の主要通貨に対 して弱含みとなっている。

円は対ユーロで前日の海外市場でつけた約3週間ぶり高値の1ユー ロ=108円46銭から反落した。スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)がフランスの格付けを最上級の「AAA」に維持したことで、過 度の欧州信用不安が和らぎ、一時は109円05銭まで値を切り下げた。

ドル・円相場も前日に今月14日以来のドル安・円高水準の1ドル =82円86銭をつけたが、全般的に円が軟調な中、この日の東京市場 では公表仲値が設定される午前10時前に向け一時、83円17銭までド ルが強含む場面が見られた。

ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で一時、1ユーロ=1.3055ド ルと今月1日以来の水準までユーロ安・ドル高が進んだが、この日の東 京市場では1.30ドル台後半から1.31ドル台前半でユーロが底堅く推 移し、欧州市場に向けては1.3147ドルまで一段高となった。

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