米天然ガス:さらに下落か-ロッキー山脈からのパイプライン開通で

米国の天然ガス相場は年間ベー スで2004年以降で最大の下落率を示しているが、さらに下げるとの見 方が高まっている。ロッキー山脈からのパイプラインが新設され前例 にない供給過剰が深刻化すると予想されるためだ。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引される天然ガスの 引き渡し地点となるヘンリーハブのスポット価格は11月22日、1年 ぶりにロッキー山脈地域の指標となるワイオミング州オパールハブの 価格を1.72セント下回った。ヘンリーハブの価格は今年、オパールハ ブの価格を平均で43セント上回っている。2008年9月には一時7.52 ドル上回った。

パイプラインの開通により、来年は全米の生産量の6.1%に相当す る日量約38億立法フィートがワイオミング州などからカリフォルニア やイリノイなどの州に供給される予定。ワイオミングは天然ガス埋蔵 量で米2位、カリフォルニア州はガス消費で同2位、イリノイは5位 となっている。在庫が2年連続で過去最高水準に達したことから、米 国のガス先物相場は今年に入って26%下落している。

エネルギー調査会社WTRGエコノミクス(アーカンソー州)の エコノミスト、ジェームズ・ウィリアムズ氏は「これまでロッキー山 脈から消費者にガスを届けることができなかったため、この地域のガ ス価格は歴史的に見て並外れて低かった。それが、在庫が高水準にあ る時期に市場に供給されつつある」と指摘。「従って、米国の価格軟 化が悪化している」との見方を示した。

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