日本株は続落、円高警戒し輸出関連や直近上昇の金融株安い

東京株式相場は続落。外国為替市 場での円高警戒から、精密機器や輸送用機器など輸出関連中心に売られ た。直近で上昇した反動や米金融株安の波及から、銀行や証券といった 金融株は下げが大きくなった。

日経平均株価は前営業日比67円29銭(0.7%)安の1万279円19 銭、TOPIXは同4.12ポイント(0.5%)安の901.66。

中央三井アセットマネジメントの寺岡直輝運用部長は「海外投資家 の休暇が多いなか、国内勢が買い上がるだけの日本独自のニュースも出 ておらず、様子見ムードが強い」と指摘。現在のような高値もみ合い商 状が続けば、テクニカル指標での過熱感は「値幅調整でなく日柄調整で ほぐれていくだろう」と話していた。

東京株市場はきょうが休日の谷間にあたり、24日の米国の株式・ 債券・商品市場はクリスマスの祝日の振替休日で休場となるため、売買 は低調で、日経平均の値幅は26円にとどまった。「市場参加者が少な く、小動き」と、みずほインベスターズ証券投資情報部の石川照久部長 は話していた。

きのうの米国で発表された経済指標は、18日まで1週間の米国の 新規失業保険申請件数(季節調整済み)が前週から3000件減少。11月 の米製造業耐久財受注では、設備投資の先行指標となる航空機を除く非 国防資本財(コア資本財)の受注が前月比で2.6%増えた。しかしきの うの米国株市場では主要3指数が高安まちまちだった。

大和証券キャピタル・マーケッツ金融証券研究所・投資戦略部の西 村由美情報課次長は、「きのうの米国株は堅調な経済指標を受けてもさ らに上昇しなかった。指標改善はある程度株価が織り込んでいることか ら、期待がそがれてしまう」と述べた。

輸出や金融が押し下げ

そうしたなか、きのうの為替市場では円が対ドルで82円86銭と 14日以来、対ユーロは108円46銭と1日以来のそれぞれ円高水準まで あった。輸出採算悪化への警戒から輸出関連は総じて下げ、輸送用機器 はTOPIXの下落寄与度1位。また中国・北京市は交通渋滞を緩和す るため、来年の自動車の新規登録台数を今年の3分の1以下に制限する 措置を発表。ゴールドマン・サックス証券では、今回の措置が来年の中 国自動車需要を4.5%押し下げる可能性を示唆した。

金融株も安い。きのうの米国株市場では、バンク・オブ・アメリカ (BOA)の下落が響き、S&P500種の業種別10指数で金融株指数 が下落率首位だった。一方、11月からきのうまでの東証業種別33指数 では、証券・商品先物取引が上昇率1位、銀行が4位、保険が8位、そ の他金融が10位。「金融株はこのところ上げが目立ったため、市場の 様子見が強まると多少利益確定売りにつながりやすい」と、中央三井ア セットの寺岡氏はみていた。

東証1部売買高は概算12億8311万株、売買代金は同8824億円。 売買代金は8月23日以来、4カ月ぶりの低水準。値上がり銘柄数は 376、値下がりは1167。

海運が値下がり首位、オラクルは急伸

個別の材料銘柄では、業界環境の見通しや売上成長性などで運輸業 界のなかで見劣りするとして、ゴールドマン・サックス証券が投資判断 を「売り」へ引き下げた商船三井が3日ぶりに反落。同じく同証券が目 標株価を引き下げた日本郵船や川崎汽船も安く、海運指数は値下がり首 位。日興コーディアル証券が業界の変化スピードに構造改革が追いつい ていかないと想定し、新規「3(アンダーパフォーム)」としたローム は3日ぶり反落。

半面、会社側の6-11月期決算発表を受け、三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券が2011年5月期以降の営業利益予想を増額した日 本オラクルが急伸。11年2月期の連結純利益が従来予想を38%上回る 見通しとなったミニストップも上げ、いちよし経済研究所が「MCシリ ーズ」での今後の展開を評価してレーティングを引き上げた日本電子材 料は続伸。

新興市場は上昇

新興市場は上昇。ジャスダック指数の終値は前営業日比0.6%高の

52.40と4日ぶり反発し、東証マザーズ指数は1.1%高の433.96と反発 した。大阪証券取引所のJ-NET市場を通じて午前に458万株の自己 株式を取得したエイブルCHINTAIホールディングスが上昇。売買 代金上位ではフリービットや日本通信が高い。半面、従来10円と予想 していた10年11月期の期末配当を無配にすると発表したオプトエレク トロニクスは急落。ACCESSやシナジーマーケティングも安い。

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