ポルトガルを「A+」に格下げ、資金調達環境悪化-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティ ングスは、ポルトガル国債の格付けを1段階引き下げた。景気見通し に加えて、同国政府および銀行の「資金調達環境」の悪化を理由に挙 げた。

フィッチは23日、ポルトガルの外貨および自国通貨建て長期発 行体デフォルト格付け(IDR)を「AA-」から「A+」に引き下 げたと発表した。これは投資適格級で上から5番目に相当する。格付 け見通し(アウトルック)は「ネガティブ」(弱含み)とした。フィ ッチは3月24日、同格付けを「AA-」に1段階引き下げていた。

フィッチは「3月24日に当社が従来の格付けを付与し、アウト ルックをネガティブとした際と比較して、ポルトガルの経常収支赤字 の減少ペースは鈍化し、政府と銀行の資金調達環境も一段と厳しさを 増している。今回の格下げはそうした状況に加えて、短期的な景気見 通しの悪化を反映している」と説明した。

さらに「ポルトガルは2011年に国内総生産(GDP)の約4% に相当する財政構造調整を行うことを目標に掲げているが、達成は極 めて困難だろう。フィッチの予想通り、経済が来年リセッション(景 気後退)に陥ればなおさらそうだ」と警告した。

フィッチはその一方で、「政府は債務危機の下での借り入れコス ト上昇にもかかわらず、市場資金へのアクセスを維持できると自信を 示している」と指摘。「現在の格付けは、同国政府が市場アクセスを 維持できることを前提としており、欧州連合(EU)と国際通貨基金 (IMF)の財政再建プログラムの下で金融支援を要請する事態は想 定していない」と付け加えた。

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