米国株(23日):下落、割高感で-PER6月来高水準

米株式相場は下落。この日発 表の米経済統計では、耐久財受注で設備投資の先行指標となる航空機 を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が前月から回復したほか、 週間の失業保険申請件数は減少したが、S&P500種株価指数は前 日までの5日続伸で6月以来の割高水準となっていた。

住宅建設のレナーとDRホートンが安い。この日発表された11 月の米新築住宅販売が市場予想を下回ったことを嫌気した。バンク・ オブ・アメリカ(BOA)も値下がり。米金融保証会社(モノライン) のMBIAが住宅ローン担保証券(MBS)の保証をめぐりBOAの 不正行為を訴えている裁判では、MBIAはすべてのローンを検証す るよりもサンプル抽出を使用できると、裁判所判事が認めた。コンピ ューター用メモリーチップ最大手のマイクロン・テクノロジーも下落。 同社の9-11月(第1四半期))売上高はアナリスト予想に届かな かった。

S&P500種株価指数は前日比0.2%安の1256.77。同株価 指数は前日に2年ぶり高値を付けたことで、株価収益率(PER)は

15.7倍と6月以来の高水準となっていた。ダウ工業株30種平均は

14.00ドル(0.1%)上昇の11573.49ドル。株式市場は24日、 クリスマスの祝日で休場となる。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は、「株式相場は上げ過ぎで、ペース も速過ぎた」と指摘。「下落に転じる前に相場が、あとどの程度上昇 するのか、多くの市場参加者が不安を覚え始めた。経済統計はあらゆ る点からみて好調だが、非常に前向きというほどではない。だから投 資家の反応は消極的なのかもしれない」と述べた。

S&P500種

S&P500種は今週、2008年9月の米リーマン・ブラザー ズ・ホールディングス破綻をきっかけとした46%下落を取り戻した。 第3四半期(7-9月)の米実質国内総生産(GDP)確定値が、改 定値から上方修正されたことを好感した。同株価指数は月初から前日 までに6.6%値上がり。9-10月は合わせて13%高と、同2カ月 間としては1998年以来最大の上げを記録していた。

先週の失業保険申請件数が発表されると、米株価指数先物は通常 取引前の時間外取引で下げ渋った。米労働省が発表した18日に終わ った1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から 3000件減少して42万件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想中央値と一致した。

同時に米商務省から発表された11月の米製造業耐久財受注では、 設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財) の受注が前月比で2.6%増。前月は3.6%減だった。同じく商務省 が発表した11月の個人消費支出(PCE)は増加し、5カ月連続の プラスとなった。

米新築住宅販売

米住宅市場の弱さに関して懸念が強まると、株価は下げ幅を拡大 した。商務省が発表した11月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済 み、年率換算)は前月比5.5%増の29万戸。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は30万戸だった。前月 は27万5000戸(速報は28万3000戸)に下方修正された。

S&P500種の住宅建設株指数は2.8%安。同指数を構成する 12銘柄すべてが値下がりした。レナーは4.2%安、DRホートンは 3%下落。

S&P500種の金融株指数は0.8%安と、業種別10指数の値 下がり率トップとなった。

BOAは2.4%安と、ダウ30種平均の値下がり率トップ。 210億ドル相当の住宅ローン担保証券の損失保険で不正があったと される訴訟で、MBIAにサンプル抽出に基づく反証が認められたこ とを受け、全てのローンの検証を求めていたバンク・オブ・アメリカ (BOA)が下落した。

マイクロンは4.1%安。同社の9-11月売上高は22億5000 万ドルと、アナリスト予想平均の23億7000万ドルを下回った。

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