12月23日の米国マーケットサマリー:株は割高感で下落、ドルも安い

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3119 1.3100 ドル/円 82.96 83.57 ユーロ/円 108.84 109.47

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,573.49 +14.00 +.1% S&P500種 1,256.77 -2.07 -.2% ナスダック総合指数 2,665.60 -5.88 -.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .66% +.03 米国債10年物 3.39% +.04 米国債30年物 4.47% +.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,380.50 -6.90 -.50% 原油先物 (ドル/バレル) 91.38 +.90 +.99%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが円に対して4日続落。2 カ月余りで最長の下落局面となった。この日発表された米経済指標で 景気回復ペースが速まりつつある兆候が示されたことから、高利回り 資産に投じる資金として円の需要が高まった。

ドルはオーストラリア・ドルとニュージーランド(NZ)ドルに 対しても下落。11月の米製造業耐久財受注では、設備投資財が前月 から回復。18日に終わった1週間の新規失業保険申請件数(季節調 整済み)は前週から減少した。スイス・フランはすべての主要通貨に 対して値下がり。前日は対ユーロで最高値を更新していた。また格付 け会社フィッチ・レーティングスがポルトガルの格付けを引き下げた ことを手掛かりに、ユーロは対ドルでの上げ幅を縮めた。

ゲイン・キャピタルのシニア為替ストラテジスト、エリック・ビ ロリア氏は、「米経済指標は消費の改善を裏付けている。消費は米経 済成長の非常に大きな部分を占めていることから、これはプラスだ」 と指摘。「非常に短期的にはドルは下落するが、長期的に見れば、こ うした成長はドルにはプラス材料となる」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時6分現在、ドルは対円で前日比0.7% 安の1ドル=82円99銭と、14日以来の安値(前日は83円57銭)。 対ユーロでは0.2%下げて1ユーロ=1.3121ドル(前日1.3100ド ル)。

NZドルに対しては1%下落の1NZドル=0.7477米ドル(前 日は0.7402米ドル)。対豪ドルでは0.5%値下がりし、1豪ドル=

1.0042米ドル(前日0.9990米ドル)。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。この日発表の米経済統計では、耐久財受注で 設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財) の受注が前月から回復したほか、週間の失業保険申請件数は減少した が、S&P500種株価指数は前日までの5日続伸で6月以来の割高水 準となっていた。

住宅建設のレナーとDRホートンが安い。この日発表された11 月の米新築住宅販売が市場予想を下回ったことを嫌気した。バンク・ オブ・アメリカ(BOA)も値下がり。米金融保証会社(モノライン) のMBIAが住宅ローン担保証券(MBS)の保証をめぐりBOAの 不正行為を訴えている裁判では、MBIAはすべてのローンを調査す るよりも統計的サンプリングを使用できると、裁判所判事が認めた。 コンピューター用メモリーチップ最大手のマイクロン・テクノロジー も下落。同社の9-11月(第1四半期))売上高はアナリスト予想 に届かなかった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.2%安の1256.77。同株価指数は前日に2年ぶ り高値を付けたことで、株価収益率(PER)は15.7倍と6月以 来の高水準となっていた。ダウ工業株30種平均は14.00ドル (0.1%)上昇の11573.49ドル。株式市場は24日、クリスマス の祝日で休場となる。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は、「株式相場は上げ過ぎで、ペース も速過ぎた」と指摘。「下落に転じる前に相場が、あとどの程度上昇 するのか、多くの市場参加者が不安を覚え始めた。経済統計はあらゆ る点からみて好調だが、非常に前向きというほどではない。だから投 資家の反応は消極的なのかもしれない」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。10年債利回りは週間ベースで上昇、過去19 カ月間で最長の連続上昇を記録した。週間失業保険申請件数の減少や、 個人消費の前月比増加が影響した。

10年債利回りは週間ベースで4週連続上昇。財務省が来週実施 する入札の規模は過去2カ月間と同じ990億ドル相当。バンク・オ ブ・アメリカ・メリルリンチのデータによると、米国債の投資リター ンは今月、2.1%のマイナス、2009年12月以来で最大の下げとなっ た。

グッゲンハイム・パートナーズの米政府トレーディングディレク ター、ジェーソン・ローガン氏は、「来週の国債入札を控え、利回り は上昇基調にあるはずだ」と述べ、「典型的な年末相場だ。新年まで は誰も大きな取引は仕掛けないだろう」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時59分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.39%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は9/32下げて93 21/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。堅調だった一年も終わりが近づ き、投資家の間では利益を確定する動きが広がった。

金は今月7日に1オンス=1432.50ドルの過去最高値を記録。 年間では10年連続高に向かっている。年初来では26%値上がりし、 米国株や債券のリターンを上回っている。

プロスペクター・アセット・マネジメント(イリノイ州)のレオ ナード・カプラン社長は、「今年の金と商品市場は好調だった。投資 家は利益を確定したい考えだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比6.90ドル(0.5%)安の1オンス=1380.50ドルで 終了した。通常より早い取引終了となった。24日はクリスマスの振 り替え休日で終日休場となる。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は5日続伸。約2年ぶり高値に上昇し た。米消費者信頼感指数が6カ月ぶりの水準に上昇したことを受け、 世界最大の石油消費国である米国で需要が高まるとの期待が高まっ た。

12月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(確定値) は74.5と、前月の71.6から上昇した。11月の米個人消費支出(P CE)は5カ月連続で増加。11月の米製造業耐久財受注も増加し、 景気回復がペースを速めている兆候と受け止められた。

エネルギー関連のコンサルタント会社キャメロン・ハノーバー (コネティカット州ニューカナン)のピーター・ビューテル社長は、 「きょうのデータは景気回復を裏付け、原油市場を押し上げる内容だ った」と指摘。「株式市場の堅調、もしくは経済見通しの改善という 材料があり、今週の原油市場には終始買い意欲がみられた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比1.03ドル(1.14%)高の1バレル=91.51ドルで終了した。終 値としては2008年10月3日以来の高値。年初からは15%高。この 日は通常より1時間早い午後1時半での取引終了となった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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