S&P:フランスのAAA格付け維持-赤字削減進むと予想

米格付け会社スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)は、最上級の「AAA」であるフランスの 格付けを維持した。ユーロ圏で2番目の経済規模である同国が財政赤 字の削減に真剣に取り組むとみている。

年末を控え、格付け会社はスペインやアイルランドなど欧州の国 の格付けの引き下げや格下げ方向への見通し変更に動いている。そう したなか、S&Pは23日の発表資料で、フランスのソブリン格付け が「AAA」に値するのは、同国経済の「富と深み」に加え、サルコ ジ政権が財政を改善できるとみられるためだと説明した。

ユーロ圏のソブリン債危機のあおりを受け、フランスが最上級格 付けを失うとの観測から、同国の10年物国債利回りは今週上昇して いたが、今回のS&Pの発表で投資家は同国債の買いに動く公算があ る。フィッチ・レーティングスは23日、ポルトガルの債務格付けを 1段階引き下げた。また、欧州の混乱はユーロの「生存能力」に対す る投資家の懸念を反映していると指摘した。

S&Pは、フランスの格付けアウトルック(見通し)を「ステー ブル(安定的)」とした。これについてマルコ・ムルシュニック氏 (マドリード在勤)らS&Pのアナリストは23日のリポートで、 「フランス政府による財政強化に向けた戦略がかなりの成果を挙げて おり、2013年までの財政目標を達成できるとの見方に基づいている」 と説明した。

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