アルコール依存に希望の光、断酒なしの新治療薬承認も-快感はカット

浴びるように酒を飲みたい という欲望を抑えてくれる薬が欧州で臨床試験段階に入ってい る。アルコール依存症の新しい治療薬として、期待が持てそうだ。

デンマークの製薬会社、ルンドベックの「ナルメフェン」は、 セックスや飲酒などを快いと感じる脳のシグナルをブロックす る。臨床試験の結果が良ければ、2012年にも欧州で承認される 可能性がある。欧州でアルコール依存症の新しい治療薬が承認さ れるのは約15年ぶりとなる。

ナルメフェンは、完全に禁酒することなく飲酒量を減らすこ とを目指す。アルコール依存症患者の互助グループであるアルコ ホーリクス・アノニマス(AA)などは、依存症の治療には「断 酒」が必要だとしている。テキサス大学オースティン校の研究所 長、アドロン・ハリス氏は、ナルメフェンを使った緩やかな治療 法なら、治療を受けてみようとする人が増えるかもしれないとし て、「アルコール乱用者で問題なのは、治療を受けようとしない 人が多いことだ、恐らく、完全な禁酒を受け入れるのが嫌なのだ ろう」と話した。

飲酒量を減らす薬としては「ナルトレキソン」が使われたこ ともある。ナルトレキソンは快感を生じさせる化学物質「ドーパ ミン」の脳内での生成を抑えることで飲酒の欲望を低下させる。 試験中のナルメフェンも同様の働きをし、効果が長続きするなど の利点があるとの指摘がある。

2007年に発表されたフィンランドでの研究結果によると、 ナルメフェンを28週間服用した男女は大量に飲酒する日数が最 大45%減少し、1カ月当たり8.6日にまで減ったという。

1850人を対象としたナルメフェンの臨床試験は早ければ月 内にも結果が出る。ルンドベックによれば、飲み過ぎが心配な人 は、1杯目を飲む前に薬を飲めばよい。

-Editors: Kristen Hallam , Jeffrey Tannenbaum

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita +31-20-589-8544 akinoshita2@bloomberg.net

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