米国債(23日):下落、週間ベースの利回りは4週連続上昇

米国債相場は下落。10年債利回 りは週間ベースで上昇、過去19カ月間で最長の連続上昇を記録した。 週間失業保険申請件数の減少や、個人消費の前月比増加が影響した。

10年債利回りは週間ベースで4週連続上昇。財務省が来週実施 する入札の規模は過去2カ月間と同じ990億ドル相当。バンク・オ ブ・アメリカ・メリルリンチのデータによると、米国債の投資リター ンは今月、2.1%のマイナス、2009年12月以来で最大の下げとなっ た。

グッゲンハイム・パートナーズの米政府トレーディングディレク ター、ジェーソン・ローガン氏は、「来週の国債入札を控え、利回り は上昇基調にあるはずだ」と述べ、「典型的な年末相場だ。新年まで は誰も大きな取引は仕掛けないだろう」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時59分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.39%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は9/32下げて93 21/32。

10年債利回りは16日には7カ月ぶり高水準の3.56%を付けて いた。今週の利回りは6bp上げた。4週連続上昇は2009年5月以 降で最長となる。

この日の米国債取引は午後2時までの短縮取引。24日はクリス マス(25日)の振り替え休日で終日休場。

失業保険と住宅統計

財務省は27日に2年債入札(350億ドル)を実施、翌28日に は5年債(350億ドル)、さらに29日に7年債(290億ドル)の入 札を実施する。

CRTキャピタル・キャピタル・グループの国債戦略責任者、デ ービッド・エーダー氏は、「来週は入札一色だ。市場はそれに注目し 始めるだろう」と述べ、「経済統計の内容は、二番底リスクが緩和さ れたと確信できる程度には改善したが、眼前にある統計以外でもっと バランスの取れた材料がある。つまり失業率は9.8%の高水準にあり、 今もインフレは非常に低いという事実だ」と続けた。

米労働省が発表した18日に終わった1週間の新規失業保険申請 件数(季節調整済み)は前週から3000件減少して42万件。継続受給 者数は406万人に減少した。

米失業率は11月に9.8%と、4月以来の高い水準だった。

米商務省が発表した11月の個人消費支出(PCE)は前月比

0.4%増加。前月は0.7%増(速報は0.4%増)に上方修正された。

FRBの国債購入

投資家のインフレ期待を示唆する10年債と同年限インフレ連動 債(TIPS)の利回り格差(ブレークイーブンレート)は、ほぼ変 わらずの2.32ポイント。年初来の最低は1.47ポイントだった。

連邦準備制度理事会(FRB)は量的緩和策第2弾の一環と して、今週260億ドルの国債を購入した。来週は28日に償還期限 2013年6月-2014年11月の国債を60億-80億ドル購入し、翌 29日には2012年6月-2013年6月の国債を40億―60億ドル購入 する計画だ。

FRBは20日、2度のオペで146億ドルの国債を購入。量的緩 和第2弾に入ってからは、1日当たりの購入額で最大だった。

トラディション・アシール・セキュリティーズのブローカー、ポ ール・ホルマン氏(ニューヨーク在勤)は、「資金が債券ファンドか ら流出しつつある。国債の供給と合わせて、債券離れの地合いが年末 にかけてさらに利回りを押し上げるだろう」と述べた。

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