米国株(22日):上昇、GDP上方修正で-銀行株高い

米株式相場は上昇。S&P 500種株価指数は5日続伸となった。第3四半期(7-9月)の米 実質国内総生産(GDP)確定値が、改定値から上方修正されたこと を好感した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェースが いずれも上昇。米金融規制改革法(ドッド・フランク法)で課された 責務遂行に向け必要だとして、米規制当局が求めていた予算増額が議 会で承認されなかったことが背景。ドラッグストアチェーン米最大手 のウォルグリーンも高い。同社の9-11月(第1四半期)決算は利 益がアナリスト予想を上回った。格付け会社スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)の株式アナリストが買いを勧めたクルーズ船運営 のカーニバルも値上がりした。

S&P500種株価指数は前日比0.3%高の1258.84。2008 年9月8日以来の高値となった。ダウ工業株30種平均は26.33ド ル(0.2%)上昇の11559.49ドル。米国株オプションの指標、シ カゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX) は6.3%低下の15.45と、終値ベースでは07年7月以来の低水準 となった。

パリセード・キャピタル・マネジメントの共同最高投資責任者 (CIO)、ダン・ベルー氏は「GDP確定値がどうであれ、私は株 式に強気だ」と発言。「経済状況は緩やかに改善しており、企業業績 も強くなっている。株価が過小評価されている現時点で、買われ過ぎ ていると考えるべきではない」と述べた。

S&P500種は前日、2008年9月のリーマン・ブラザーズ・ホ ールディングス破綻前の水準を回復した。09年3月に付けた弱気相 場の最安値からは85%上昇している。大手銀行のストラテジスト11 人による2011年末の同株価指数予想は平均で1374。

米GDP

米商務省がこの日発表した2010年第3四半期(7-9月)の GDP確定値は前期比年率2.6%増だった。第3四半期GDPの改 定値は2.5%増、ブルームバーグ・ニュースがまとめた確定値のエ コノミスト予想平均は2.8%増だった。

米連邦準備制度理事会(FRB)が注目する食品と燃料を除く個 人消費支出(PCE)コア価格指数は年率0.5%上昇と、1959年 の記録開始以降で最小の伸びとなった。在庫投資は改定値から上方修 正された一方、個人消費の伸びは下方修正された。

「正しい軌道」

レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのチーフ投資ストラテジ スト、ジェフリー・ソー氏は、「米経済は正しい軌道上を進んでいる が、進行は緩やかなペースであることを理解する必要がある」と指摘。 「2011年を迎えるにあたり私は建設的だ。しかし、株式相場のセン チメントはかなり強気なため、今後1カ月は下落もしくは乱気流に巻 き込まれる恐れもあるだろう」と述べた。

そのほかの統計では、全米不動産業者協会(NAR)が発表した 11月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年換算以下同じ)が前月 比5.6%増の468万戸となった。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト調査の予想中央値は475万戸だった。前月は443 万戸。

銀行株指数は1.7%高と、S&P500種の業種別24指数で値 上がり率トップとなった。米金融規制当局は過去数カ月にわたり、金 融規制改革法で課された新たな責務遂行に向け十分な予算がない状況 にあるが、今後10週間も予算の増額がない状態を強いられる。同規 制当局はこれまで、予算の増加が実現しなければ、新たな取り組みは 延期もしくは打ち切りになると指摘していた。

BOAは3.1%高。JPモルガンは2.8%上昇。

ウォルグリーンは5.5%高。同社の9-11月期決算は1株当た り62セントとなった。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想 平均は54セントだった。

カーニバルは3.1%高の46.59ドルと、終値ベースでは07年 11月以来の高値となった。S&Pは同社の投資判断を「ホールド」 から「買い」に引き上げた。

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