12月22日の米国マーケットサマリー:原油が90ドル台で終了

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3101 1.3100 ドル/円 83.54 83.75 ユーロ/円 109.46 109.71

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,559.49 +26.33 +.2% S&P500種 1,258.84 +4.24 +.3% ナスダック総合指数 2,671.48 +3.87 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .62% +.02 米国債10年物 3.34% +.03 米国債30年物 4.44% +.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,387.40 -1.40 -.10% 原油先物 (ドル/バレル) 90.63 +.81 +.90%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場で、ドルが円に対し1週間ぶり安値に 下落。国内総生産(GDP)や中古住宅販売の伸びが市場予想を下回 ったことで、ドル資産の需要が後退した。

ドルは主要通貨に対してはもみ合いの展開。米商務省が発表した 2010年第3四半期(7-9月)の実質GDP(季節調整済み、年 率)確定値は前期比年率2.6%増。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想平均は2.8%増だった。ユーロは、11月の ドイツの輸入物価指数が10年ぶりの大幅な伸びとなったことを手掛 かりに一時上昇した。スイス・フランはユーロに対し、6営業日連続 で最高値を更新。ユーロ圏のソブリン債危機に関連した逃避需要で買 い進まれた。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は「米国債の利回りが若干低下しており、 対円でのドル相場には重しとなっている」と分析。「これは、GDP の数字が若干期待外れだったことと関連している」と加えた。

ニューヨーク時間午後2時35分現在、ドルは対円で前日比

0.1%安の1ドル=83円63銭(前日は83円75銭)。一時は 14日以来の安値を付けた。対ユーロでは0.1%上昇し、1ユーロ=

1.3085ドル(前日1.3100ドル)。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した11月の中古住宅販売 件数(季節調整済み)は前月比5.6%増の468万戸となった。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は 475万戸だった。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は5日続伸となった。 第3四半期(7-9月)の米実質国内総生産(GDP)確定値が、改 定値から上方修正されたことを好感した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェースが いずれも上昇。米金融規制改革法(ドッド・フランク法)で課された 責務遂行に向け必要だとして、米規制当局が求めていた予算増額が 議会で承認されなかったことが背景。ドラッグストアチェーン米最大 手のウォルグリーンも高い。同社の9-11月(第1四半期)決算は 利益がアナリスト予想を上回った。格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)の株式アナリストが買いを勧めたクルーズ船 運営のカーニバルも値上がりした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.3%高の1258.84。2008年9月以来の高値とな った。ダウ工業株30種平均は26.33ドル(0.2%)上昇の

11559.49ドル。

パリセード・キャピタル・マネジメントの共同最高投資責任者 (CIO)、ダン・ベルー氏は「GDP確定値がどうであれ、私は 株式に強気だ」と発言。「経済状況は緩やかに改善しており、企業業 績も強くなっている。株価が過小評価されている現時点で、買われ過 ぎていると考えるべきではない」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。朝方発表された経済統計では、第3四半期の 米国内総生産(GDP)確定値で景気の拡大が示されたほか、中古住 宅販売も前月比で増加した。いずれも市場予想には届かなかった。

量的緩和第2弾の一環としてFRBがこの日購入した米国債は、 証券会社が差し出した米国債全体のうち15.9%と、11月29日以 来で最低だった。GDP統計では、食品とエネルギーを除いたコアP CE(個人消費支出)価格指数の伸びは過去約50年で最も低かった。

みずほセキュリティーズUSAの米国債トレーディング責任者、 ジェームズ・コンビアス氏(ニューヨーク在勤)は、「米国債市場は 新年に向けて経済の状況を見極めようと、一服しているところだ」と 述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時33分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.36%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は14/32下げて93 27/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。米国株式相場が2年ぶり高値に 上げたことから、代替資産としての金の魅力が薄れるとの思惑が広が った。

米国内総生産(GDP)確定値で成長率が改定値から上方修正さ れたことを受け、金融市場では株価と米国債利回りが上昇。金先物は 年初来27%上げており、7日には1オンス=1432.50ドルの過去 最高値を記録した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が事実上のゼ ロ金利政策を継続していることが背景にある。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)の ヘッドディーラー、フランク・マギー氏は、「株式の堅調が続けば、 金は横ばい、あるいは下落に向かう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比1.40ドル(0.1%)安の1オンス=1387.40ドル で終了した。過去最高値からは3.1%下げている。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4日続伸。約2年ぶりの高値をつけ た。米国の原油在庫減少に加え、第3四半期の実質国内総生産(GD P)が上方修正されたことを好感した。

エネルギー省によると、先週の原油在庫は533万バレル減少し、 3億4070万バレルとなった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた 調査によると、回答した14人の予想平均は340万バレルの減少だ った。米商務省が22日に発表した2010年第3四半期(7-9月) の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)確定値は前期比年 率2.6%増となった。改定値は2.5%増だった。

オプベスト・ウェルスマネジメントの最高財務責任者(CFO) 兼シニア市場ストラテジスト、アンドレ・ジュリアン氏は、「原油在 庫はかなりの強材料だった」と指摘。「GDP統計は成長継続を示し ている。従来は中国や新興市場の経済が成長し、需要が拡大していた が、今はそれが米国にまで広がっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比66セント(0.73%)高の1バレル=90.48ドルで終了した。終 値としては2008年10月3日以来の高値。年初からは14%高。

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