中国の地方向け融資基準引き上げで銀行利益減少へ-バークレイズ分析

中国当局が市中銀行に対して、地 方政府向け融資のリスクウエート引き上げを義務付ければ、銀行の自 己資本比率と利益は押し下げられることになろうとバークレイズ・キ ャピタルが指摘した。市中銀の地方政府向け融資は1兆2000億ドル (約100兆5000億円)に上る。

バークレイズ・キャピタルは22日のリポートで、中国銀行業監督 管理委員会(銀監会)が市中銀行に対し、キャッシュフローですべて の元利払いを賄える融資に対するリスクウエートを、現行の50%から 100%に引き上げるよう義務付ける可能性があると指摘した。すべてを 賄うことができない融資については最大300%になる見通しだとして いる。21日の第一財経日報の報道を基にまとめた。同リポートはまた、 匿名の複数の銀行関係者の話を基に、この新規制が既に公式発表され たと説明している。

バークレイズ・キャピタルのアナリスト、メイ・ヤン氏とアレン・ ジャン氏はリポートで、ウエート引き上げの影響を最も受けるのは、 時価総額で中国3位の銀行、中国農業銀行だと予想。また、香港に上 場する中国の銀行8行の中核的自己資本比率が4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)から66bp低下する可能性があるとの見通 しも示した。

両氏は、香港に上場している中国の銀行はこれら融資に対する引 当金を2-25%積み増す必要があると指摘。農業銀が要する新規の引 当額は、2011年と12年の同行の利益見通しの11%を占めるとの試算 を示した。

両氏はその上で、新規制の影響は「対処可能であり、現在の中国 の銀行株の低いバリュエーション(株価評価)はこうしたマイナス要 素を織り込んでいる」と説明した。

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