トイレ不足によるインドの損失、年間4兆円以上-子供の死亡や疾病で

インドではトイレ不足のために年 間500億ドル(約4兆2000億円)を超える損失が出ている-。子供や 若年層の死亡や衛生状態に関連した疾病による損失が大半を占める。 世界銀行の調査で明らかになった。

世銀の「水と衛生プログラム(WSP)」の調査によると、疾病 や生産性の喪失のほか、汚染された水の利用や不適切な下水処理など の結果、インドの国内総生産(GDP)成長率は2006年に6.4%、538 億ドル相当落ち込んだ。

調査結果では、排せつ物の不適切な処理にかかる費用などでイン ドは他のアジア諸国に比べ多くのコストを負担していることが示唆さ れた。その額は1人当たり48ドルと、ベトナムの9.30ドル、フィリ ピンの16.80ドル、インドネシアの28.60ドル、カンボジアの32.40 ドルを上回る。若年層の死亡に関連する経済的損失の75%以上が5歳 未満の子供の死亡や疾病によるものであることも明らかになった。

WSPの南アジア担当チームリーダー、クリストファー・コステ イン氏は20日の文書で「インドで不適切な衛生状態が健康に大きな被 害を及ぼしていることについて、われわれは数十年前から気付いてい た」と指摘。「この調査報告はインドにとっての経済的損失を数値化 し、子供たちや貧困家庭が衛生状態の悪さの影響を最も被っているこ とを示している」との見方を示した。

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