大き過ぎてつぶせないドイツ銀、リターンを重視-資本は懸念に及ばず

【記者:Elena Logutenkova and Aaron Kirchfeld】

12月22日(ブルームバーグ):ドイツの銀行最大手、ドイツ銀行 のヨゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CEO)は、大手金融機関 の自己資本をめぐる懸念がやがて、より高いリターンを求める競争に 形を変えると確信しているようだ。

ドイツ銀行は10月、102億ユーロ(約1兆1200億円)相当の増 資を実施した。しかし、メディオバンカのアナリスト、クリストファ ー・ウィーラー氏によれば、2012年にはバーゼル銀行監督委員会が合 意した新たな銀行資本規制「バーゼル3」の下で、ドイツ銀行の中核 的自己資本比率は同業8社で最も低い水準に低下する可能性がある。

ドイツ政府による支援を金融危機の際に回避したアッカーマンC EO(62)は9月、フランクフルトで開かれた会議で、ルールの適用 が始まる何年も前にバーゼル3の基準を上回る資本を積み増し、トッ プを目指す「危険な競争」に警告を発した。ドイツ銀行の破綻を政府 が決して許さないと顧客が確信しているため、同行は他行ほど多くの 資本を積むことなく、リターンを高めるために借り入れを増やすこと が可能だとアナリストや投資家らは考えている。

ロンドン在勤のウィーラー氏は「ドイツ銀行は他行と比べて資本 に関して商業的な観点を若干強く打ち出せる。それは恐らくドイツ銀 だけに可能なことだ」と指摘。「ドイツ銀は大き過ぎつぶせない銀行 の一つだ。顧客がどうしてカウンターパーティーリスクを懸念する必 要があろうか」と話す。

アッカーマンCEOは10月時点で、バーゼル3が本格的に適用 されるよりも6年早い2013年にもドイツ銀が基準を満たすとの見通 しを示した。同行の広報担当はそれ以上のコメントを控えている。

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