欧州、中東、アフリカの買収向け融資が急増-銀行は手数料収入増狙う

【記者:Karen Eeuwens】

12月21日(ブルームバーグ):欧州や中東、アフリカの12月の企 業買収向け融資は、結局は実現しなかった英豪系鉱山会社BHPビリ トンによるカナダの肥料メーカー、ポタシュ買収計画でBHPが450 億ドル(約3兆8000億円)の融資を確保して以来の高水準に達した。 銀行は競合会社買収を目指す企業への資金提供で手数料収入を押し上 げたい考えだ。

ブルームバーグのデータによると、アラブ首長国連邦(UAE) の通信会社エティサラットなどを中心に同地域の企業が買収向けで手 配した融資は190億ドル。BHPがポタシュ買収向けで同社にとって 2年ぶりの大規模な融資契約を結んだ9月以来最大となった。

銀行はリセッション(景気後退)時に膨らませた手元資金を、事 業拡大を狙う企業に投資することを検討している。買収向け融資の手 数料収入は同規模の借り換えでの収入に比べ最大2倍になり得ると、 クレディ・スイスのローン・キャピタル・マーケッツ部門マネジング ディレクターのトム・ミュオイオ氏はみている。

ソシエテ・ジェネラルの欧州ローンシンジケーション共同責任者、 ダミアン・ラモリル氏は「今後の融資案件は新規資金や大型の企業合 併・買収(M&A)案件にけん引されるだろう」と指摘。「BHPの融 資は転換点で、市場の信頼感を試すものだった。市場は適切な取引を 後押しし、資金を提供する用意があることを示している」と述べた。

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