オーストラリアの高級住宅価格下落、利上げや豪ドル高で需要減退

オーストラリア不動産協会の試算 によると、オーストラリアで売りに出されている100万豪ドル(約8400 万円)以上の住宅数は例年のこの時期の平均を約4割上回る水準にあ り、2011年の値下げを示唆している。

同協会のデービッド・エアリー会長は「売り手と買い手の希望売 買価格には約5%の差がある」と述べ、「11年の1-3月(第1四半 期)と4-6月(第2四半期)には売り手による値下げで売買が増加 するだろう」との見方を示した。

国際通貨基金(IMF)は先週、オーストラリアの住宅価格が5 -10%過大評価されている可能性があるとの見解を示していた。豪ド ルは今年11%上昇し、主要10カ国通貨で2番目の上昇率を記録して おり、海外居住者や駐在員による購入が抑制されている。オーストラ リア準備銀行(RBA)は先進国で最も積極的に金融引き締めを実施 したため、借り入れコストは上昇している。

不動産調査会社RPデータによれば、シドニーの高級物件上位 10%の価格は9月までの半年間に7.5%下落した一方、それ以外の物 件は平均で1.1%上昇した。メルボルンの最上級物件の価格は同期間 に10.8%下落したが、それ以外の物件は平均で2.5%値上がりした。

RPデータのエコノミスト、ティム・ローレス氏は、オーストラ リアの高級不動産が「以前は不況時の安全な避難先だと考えられてい た」と述べた上で、「しかし最近になって、高級住宅セクターの価格変 動が高まっている」と指摘した。

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