ゴルファーには「フォア」叫ぶ義務ない-打球事故でNY州最高裁

ゴルファーはミスショットを打っ た方向にいる人に注意を促すため、「フォア」と叫ぶことを義務付けら れているわけではない-。友人のボールに当たって片目を失明したゴ ルファーの訴えに対してニューヨークの州最高裁がこんな判断を下し た。

ニューヨーク州最高裁は21日、コースを外れたショットを打って 他のプレーヤーにけがを負わせたゴルファーは、無謀な行為には当た らないとする州高裁の判断を支持した。最高裁判事は「負傷の状況は、 自身のボールを探している最中に、警告なく飛んできたシャンクショ ットに当たったというものであり、ゴルフで通常認められるリスクを 示している」と認定した。

判決によると、訴えていたアザド・アナンド氏はロングアイラン ド州サフォーク郡の9ホールのコースの最初のホールでアヌープ・カ プーア氏のボールの直撃を受け、「網膜が剥がれ、けがした片目の視力 を永久に喪失した」としてカプーア氏を訴えていた。

高裁判決によると、カプーア氏とアナンド氏はともに医師で友人 同士であり、長年のゴルフ仲間だった。2002年10月の事故当日はデ ィクス・ヒルズ・パーク・コースでもう一人とともにプレーしていた。 アナンド氏の証言によると、自分が打ったボールをフェアウェイで見 つけて振り返ったときに、カプーア氏のボールが片目に当たった。二 人の距離は15-20フィート(4.6-6メートル)だったという。

一定のリスク

カプーア氏はボールがアナンド氏の方向に向かったのを見て叫ん だと主張しているが、アナンド氏ともう一人のプレーヤーはともに警 告は聞こえなかったと証言していた。

カプーア氏は下級審での審理で、ゴルフをプレーする際には一定 のリスクが伴い、アナンド氏もそうしたリスクを負っていたと主張、 さらに自分が打ったショットの飛球線方向には誰もいなかったので警 告を叫ばざるを得ない状況ではなかったとしていた。1審、2審とも カプーア氏の主張を認め、訴えを退けていた。

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