債券上昇、長期金利は3週間ぶり低水準-米債高や投資家現物買い受け

債券相場は上昇。長期金利は3週 間ぶりの低水準で取引された。前日の米国債相場が堅調に推移したこ とが好感されたほか、投資家から超長期債を中心に現物に買いが入っ たことも相場を押し上げた。

三井住友海上きらめき生命保険経理財務部の堀川真一部長は、「超 長期債はこれまで大きく売られた後だけに、値ごろ感から買いが戻っ た。2年債入札はほぼ予想通りの結果だった」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の312回債利回 りは、前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い1.165%で始まった後、 若干水準を切り上げ、1.175%を付けた。しかしその後は、買いが優勢 となり、徐々に水準を切り下げ、一時は3.5bp低い1.125%まで低下。 今月1日以来、3週間ぶりの低水準を付けた。その後は低下幅を縮め ており、午後3時過ぎからは1.135-1.14%で推移している。

長期金利の低下について、需給改善期待が出ていることを挙げる 見方があった。RBS証券の徐瑞雪債券ストラテジストは、「年内の重 要イベントの日銀金融政策決定会合や入札はすべて終わり、来年度予 算と国債発行計画しか残っていない。月末に向けた買いも入り、需給 は改善している」と説明した。

超長期債相場が大幅上昇。新発20年債利回りは一時6.5bp低い

1.885%、新発30年債利回りは同6bp低い2.045%までそれぞれ低下 した。JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部 長は、「朝方には5年債に銀行勢の小口の売りが出たようだが、超長期 債には生命保険などの買いが入ったもようで、利回り曲線は平たん化 しやすい状況」と説明した。

2年債入札、無難な結果との声

財務省がこの日に実施した表面利率(クーポン)0.2%の2年利付 国債(300回債)の入札結果では、最低価格が99円93銭、平均落札 価格は99円94銭2厘となった。

最低価格は事前予想の99円93銭と一致した。小さくなるほど好 調とされるテール(最低と平均落札の価格差)は1銭2厘と前回の2 厘から拡大した。一方、応札倍率は3.50倍と前回の3.19倍から上昇 した。

RBS証の徐氏は、2年債入札について、「テールはやや拡大した が無難な結果だった」との見方を示した。

日本相互証券によると、この日入札された2年物300回債利回り は業者間市場では0.225%で寄り付いた。その後、0.22-0.23%のレ ンジで推移している。

債券先物は一時140円台回復

東京先物市場で中心限月3月物は反発。前日比13銭高の139円 75銭で始まり、その後は上げ幅を縮めて、いったんは横ばいの139円 62銭まで値を下げた。しかし、午後1時過ぎ以降に買いが増えると水 準を切り上げ、一時は39銭高の140円01銭まで上昇した。2日ぶり に140円台に乗せたが、結局は23銭高の139円85銭で引けた。

日興コーディアル証券の山田聡チーフクオンツアナリストは、「昨 日の国内債市場が落ち着いていたほか、米国債相場も小幅高となった ことを受けて買いが先行した」と述べた。

21日の米国債相場は上昇。量的緩和策第2弾の一環で、連邦準備 制度理事会(FRB)が94億ドル相当の国債とインフレ連動債(TI PS)を買い入れた。米10年債利回りは前日比3bp低下の3.31%程 度となった。

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