米サーベラス、クライスラーへの投資額の9割回収へ-関係者

米投資会社サーベラス・キャピタ ル・マネジメントは、クライスラーの旧自動車金融部門クライスラー・ ファイナンシャルをカナダのトロント・ドミニオン銀行に売却するこ とで、クライスラーへの当初投資額の約90%を回収できる見通しであ ることが、事情に詳しい関係者2人の話で分かった。

サーベラスは、クライスラー・ファイナンシャルの売却が完了し た時点で投資額1ドルにつき現金約75セントを受け取ることになる。 サーベラスが非公開企業であることを理由に関係者が匿名を条件に明 らかにした。サーベラスは契約の一環として約9億ドル相当の資産を 引き続き保有するため、クライスラーとクライスラー・ファイナンシ ャルに対する投資のリターンはマイナス10%となる。

創業者スティーブン・ファインバーグ氏が率いるサーベラスは 2007年、ドイツのダイムラークライスラーからクライスラーの過半数 株式を74億ドル(現在のレートで約6200億円)で取得。06年にはゼ ネラル・モーターズ(GM)の自動車金融部門GMACを買収してい た。米自動車販売台数減少のあおりでGMとクライスラーはその後、 経営破綻に追い込まれた。

ファインバーグ氏(50)はGMACとクライスラーの経営権を手 放す一方、クライスラー・ファイナンシャルの保有を続けていた。

クライスラー・ファイナンシャルは昨年、米財務省に救済資金15 億ドルを返済した。自動車メーカーのクライスラー・グループは 現在、イタリアのフィアットの傘下にある。

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