ムーディーズ:ポルトガル格付け、投資適格級を維持する公算大きい

米格付け会社ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスは21日、ユーロ圏が弱い加盟国を支える公算が 大きいことからデフォルト(債務不履行)や債務繰り延べは予想して いないと表明。また、ポルトガルは投資適格級格付けを維持する可能 性が高いとの見解をあらためて示した。

ムーディーズは21日のリポートで、「当社の基本シナリオは引き 続き、ユーロ圏には中期的にデフォルトに陥る国や、債務繰り延べな どを通じて民間金融機関に損失を与える国はないというものだ」と説 明。「流動性供給によって弱い加盟国を支えようとするユーロ圏の全体 的な意思が今後も投資家保護の重要な要素となるだろう」と指摘した。

現行の欧州金融安定化基金が失効する2013年に恒久的な危機管理 メカニズムを創設する計画の一環として、欧州連合(EU)首脳会議 が将来の救済コストの一部を民間投資家に負担させることに道を開い たことを受け、スペイン、アイルランド、ポルトガルの借り入れコス トは急増した。ムーディーズは現在、スペインとポルトガルの格付け を引き下げ方向で検討している。17日にはアイルランドの格付けを5 段階引き下げ「Baa1」とした。

ムーディーズのリポートは、「スペインの格付けは引き続き『Aa』 カテゴリーにとどまる見込みであり、これは他の多くの強い国と同様、 信用リスクが極めて小さいことを示唆する」と指摘。「ポルトガルの格 付けも確実に投資適格級を維持するだろう。ギリシャは格付けが変更 されるにしても、向こう5年間にデフォルトに陥ることはないとの基 本的な予想と矛盾しない水準にとどまる見込みだ」とした。

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