米雇用低迷の中で人材あっせん業が繁盛するわけ-関連株は大幅高

廃棄物回収大手の米ウエイス ト・マネジメントは今年、5500人の正社員採用に人材あっせん会社の シートンを利用し、年間の採用コストを190万ドル(約1億6000万 円)削減した。

ウエイスト・マネジメントの人材担当バイスプレジデント、ブレ ント・マコームス氏は、シートンの利用について、「採用担当を見つけ て活動させていたのでは、数カ月とは言わないまでも数週間かかる可 能性があり、そうした方法よりももっと幅広く柔軟に対応できる」と 説明。「比較的リスクのない拡大方法」だと述べた。

11月の米民間部門の雇用者数が低水準にとどまる一方、企業が労 働力の柔軟性を高め、費用を削減する中で人材あっせん業界では旺盛 な需要が見られる。こうしたことから関連株は市場全体を上回るパフ ォーマンスを示している。8月31日以降S&P500種株価指数が19% 上昇となっている一方、S&Pスーパーコンポジット人材・雇用サー ビス指数の上昇率は47%に達した。

サントラスト・ロビンソン・ハンフリーの人材アナリスト、トビ ー・ソマー氏は、リセッション(景気後退)期に人事スタッフを削減 した雇用主は現在、採用担当者が足りず、緩やかなペースで雇用を増 やすことさえ難しい状況だと指摘する。同氏は人材派遣のロバート・ ハーフ・インターナショナルやKフォース、コーン・フェリー・イン ターナショナルを買い推奨としている。

ソマー氏は「現在企業の人事部で見られているのは、より柔軟な 労働力」、および「より変化しやすいコスト構造」へのシフトだと説明 した。

この見方には、ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのチーフ エコノミスト、ジョン・シルビア氏も同意する。同氏は「企業の採用 傾向に根本的な変化が起こっている。企業は最終需要や経済の力強さ にあまり確信を持てていない」とし、「明らかに一段の警戒を示唆して いる」と加えた。同氏は失業率が、来年初めに10%に達すると予想し ている。

7-9月(第3四半期)の正社員のあっせんによる売上高は、ロ バート・ハーフが33%増、SFNグループは50%増、Kフォースは 61%増となった。

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