東穀取:農産物市場、東工取に移管申し入れ-半世紀の取引終了

国内先物取引の出来高減少で経営難 に直面している東京穀物商品取引所は、東京工業品取引所に対して、ト ウモロコシなど農産物市場のすべての移管を申し入れる。移管に伴い、 東穀取は半世紀続いた農産物先物取引を終了することになる。

東穀取の渡辺好明社長は21日の定例記者会見で、東工取への農産物 市場の移管について、「きょうの取締役会で決定した。速やかに移管の 要請に参上する」と述べた。

同取は、2009年3月期に29年ぶりの純損失を計上して以降、赤字 経営が続いている。11年3月期の業績見通しは明らかにしていないが、 営業広報部の野村茂部長代理によると、ことし12月の1日平均出来高 は1万1500枚程度と、想定していた2万250枚の半分近くにとどまっ ている。

東穀取は1952年に設立。09年に会員組織から株主組織に移行した。 現在はトウモロコシや大豆、粗糖、小豆など7品目を上場している。当 初は、東工取に対して経営統合を打診したが、コスト負担を懸念する東 工取側が難色を示したため断念した。東工取の江崎格社長は11月の会見 で市場移管には応じる意向を示した。

日本商品清算機構(JCCH)によると、国内の商品取引所の総出 来高は、03年度に過去最高となる1億5500万枚超を記録。その後は6年 連続で減少し、09年度はピーク時のほぼ5分の1となった。

05年に7カ所あった国内の商品取引所の数は現在、東穀取と東工取 のほか、中部大阪商品取引所、関西商品取引所の4カ所に減少した。総 出来高の割合では、東工取が8割強を占める一方、関西商取は全体の1 %にも満たない。中部大阪商取は来年1月に貴金属や石油製品など全て の取引を休止する。

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