台湾はインサイダー情報の宝庫か-浮かび上がった秘密のネットワーク

米国のアップルやデルといったハ イテク企業にとって、台湾は半導体の一大生産地に他ならない。だが、 ヘッジファンドにとっては機密データの宝庫かもしれない。半導体メ ーカーから漏れたこうしたデータは、米国の顧客にとって株式取引で 有利に働く。

米ヘッジファンド、ガリオン・グループの創業者逮捕をきっかけ に本格的に始まった米国のインサイダー取引をめぐる捜査は、秘密の 調査活動のネットワークを暴き出しつつある。

台湾最大の半導体メーカーの米国拠点で働く従業員が先週、投資 家に専門家を紹介するコンサルティング会社プライマリー・グローバ ル・リサーチのコンサルタントとして働き、投資家に非公開の重要情 報を提供した疑いで摘発された。先月にはプライマリー・グローバル で働く台湾との関係を持つ社員が同じ捜査の中で逮捕されていた。

米司法当局の捜査で「台湾コネクション」が浮き彫りになる中、 台湾のビジネス情報の闇市場はすでに確立されているようで、競走上 の優位さを求めるヘッジファンドにとってその魅力は十分だ。

6人の金融業界関係者によれば、少なくとも2004年以降、機密の 半導体生産データを扱うアナリストが関与した事件が、JPモルガ ン・チェースやリーマン・ブラザーズ・ホールディングスを含めた金 融機関の台北オフィスで起きていた。関係者は仕事上の関係を守るた め匿名を条件に明らかにした。

シンガポールでヘッジファンド向けコンサルティングを手掛ける GFIAの幹部、ピーター・ダグラス氏は、「台湾は極めてワイルドだ。 世界のハイテク市場のつながりを理解したければ、台湾でその情報の 一端を得ないことには始まらない」と語った。

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