中国人民元:NDFが胡主席訪米前の下落を示唆-米上院議員反発も

中国人民元のノンデリバラブル・ フォワード(NDF)は、来月の胡錦濤国家主席の訪米前に元相場が 下落することを予想した取引になっている。米上院議員らは、元が上 昇しない限り貿易制裁も辞さない構えだ。

米上院議員30人は6日、胡主席訪米前に元相場の「意味ある上昇」 を求める書簡を中国の王岐山副首相に送付した。一方で元はその後

0.39%下落し、1ドル=6.6745元となっている。NDFは、元が今後 1カ月でさらに0.05%下落するとの予想を織り込んでいる。

オバマ米大統領は、中国が元をドルに事実上固定する措置を6月 に撤回して以来、中国首脳と計2回会談した。会談前の1カ月は2回 とも元が0.6%以上の上昇となった。

興業銀行のエコノミスト、魯政委氏は、「中国が米国側の要求に屈 することはできない」と指摘。「当局者らは6月以降の元の上昇ペース を、中国経済が耐えられる最大限の速さと見なしているようだ。上昇 が加速すれば、輸出企業があまりにも多くの問題を抱えることになる」 との見方を示した。

元相場は、過去10年間の上昇率がBRICs(ブラジル、ロシア、 インド、中国)通貨で最高。中国商務省の姚堅報道官は今月、米中間 の貿易不均衡の主な原因は、米国の輸出規制にあると指摘した。

今年1-10月の米国の対中貿易赤字は2270億ドル(約19兆円) と、米国の貿易相手国2-8位に対する赤字の合計を上回った。チャ ールズ・シューマー上院議員(民主、ニューヨーク州)ら米議員は、 安い人民元を対中赤字の理由の1つに挙げ、中国に対し元高を容認す るよう圧力をかけている。

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