【個別銘柄】輸出、新生銀、カーボン2社、防衛、古河機、村田、JT

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

輸出関連株:ソニー(6758)が前日比2.7%高の3010円、任天堂 (7974)が2.7%高の2万4300円。米セントルイス連銀のブラード総 裁が20日、米経済専門局CNBCで、来年の米国内総生産(GDP) は「人々が考えているよりも力強くなるだろう」と述べ、収益環境の改 善期待が強まった。また、中国の副首相が欧州債務問題への支援姿勢を 示したことをきっかけに、為替市場で円高・ユーロ安が一服、欧州での 売上高比率が比較的高い旭硝子(5201)などガラス・土石製品、ニコン (7731)など精密機器株も上昇。

村田製作所(6981):4.4%高の5660円。世界的な携帯電話の普及 に加えスマートフォン(高機能携帯電話)の占有比率も向上、同社が手 掛けるセラミックコンデンサなどが高い伸びを続けると期待された。一 時5700円と、2008年6月以来、約2年半ぶりの高値を付けた。

新生銀行(8303):8.9%高の98円。連結子会社のアプラスフィナ ンシャル(8589)の全株式を、子会社の新生フィナンシャルに譲渡する と20日に発表。譲渡金額は660億円で、11年3月期単体決算で特別損 失317億円を計上する見込みだが、事業効率の向上などを期待した買い が優勢となった。アプラス株は3.9%安の49円と売られた。

住友信託銀行(8403):2.8%高の514円。野村証券金融経済研究 所は20日付で、「保留」としていた投資判断を「1(買い)」に設定。 10年3月期基準のPBR(株価純資産倍率)が0.8倍近辺と、割安感 があるなどとしている。同様に野村証が投資判断「1」を強調した中央 三井トラスト・ホールディングス(8309)も3.4%高の339円。

日本カーボン(5302)と東海カーボン(5301):カーボンが5.5% 高の271円、東海カボンは3.5%高の510円。利益の先行きに対しバリ ュエーションが割安に放置されているとして、クレディ・スイス証券で は両銘柄の投資判断を新規に「アウトパフォーム」とした。

防衛関連株:石川製作所(6208)が6%安の79円、豊和工業 (6203)が3.6%安の80円、東京計器(7721)が3.2%安の123円など。 韓国軍が20日に実施した射撃訓練に対して、北朝鮮が静観の構えを見 せたことで、地政学的リスクへの意識が弱まった。前日には、朝鮮半島 情勢の緊迫化を材料に関連銘柄は買いを集めていたが、資金の逃げ足の 速さをうかがわせた。

古河機械金属(5715):6.8%安の96円と続落。第三者割当で新株 予約権を発行する。割当先はみずほ証券で、約106億4300万円を調達 する。将来の株式価値希薄化や需給悪化を警戒した売りに押された。

ニチレイ(2871):2.1%高の387円。資本効率の向上などを目指 し、発行済み株式総数の2.26%に相当する700万株を上限に自己株式 の取得を行うと発表、株主還元姿勢が評価された。取得期間は22日か ら11年6月23日まで。上限金額は28億円。

タカラレーベン(8897):4.6%高の677円。DIAMアセットマ ネジメントがグループ全体でタカラレベ株を5.38%取得したことが明 らかになった。DIAMが20日に関東財務局に提出した大量保有報告 書による。大手運用会社が大株主になったことで、保有魅力が向上した との見方が広がった。

TOTO(5332):2.2%高の599円。日興コーディアル証券が20 日、投資判断「1(アウトパフォーム)」、目標株価670円で調査を開 始した。

日本たばこ産業(JT、2914):4%高の30万3500円。UBS証 券が20日付で投資判断「買い」を継続、目標株価を29万円から31万 円に引き上げた。シティグループ証券でも強気の投資判断を確認すると 同時に、目標株価を39万円から41万円に上げている。

ディスコ(6146):1.9%安の5080円。JPモルガン証券が21日 付で、目標株価を6000円から5600円に引き下げた。投資判断は「中立」 を継続。

トランスジェニック(2342):ストップ高(値幅制限の上限)に当 たる前日比1万円(16%)高の7万3700円。同社が権利を有するがん 関連抗体の非独占的ライセンスを台湾のアブノバ社に付与したと20日 発表、体外診断薬としての研究が進展するとの期待が広がった。

日本メディカルネットコミュニケーションズ(3645):東証マザー ズ市場にきょう新規株式公開(IPO)した。午後2時過ぎに公開価格 840円の2.1倍となる1750円で初値を付けた。終値は1849円。直近の 新興市場が回復傾向にある中、市場からの資金吸収額が12億円と、こ とし新興市場にIPOした16社の平均約20億円と比べて少なく、良好 な需給を背景に買いが優勢となった。同社は、歯科や美容・エステ分野 に特化したポータルサイトを運営する。

日油(4403):4.1%高の407円と反発。発行済み株式総数の

2.58%に当たる500万株、金額で24億円を上限に自社株買いを実施す ると、20日に発表。株式需給の改善を期待した買いが優勢となった。 取得日程は21日から11年3月31日まで。

スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684):1.7%安の 1429円。シティグループ証券は20日付で、投資判断を「買い」から 「中立」に、目標株価を2350円から1450円に引き下げた。

イーグル工業(6486):1.7%高の839円。NOK(7240)のアキ ュムレータ品目と住宅設備品目の技術・生産部門を取得する、と20日 発表。12年度下期に取得する予定で、イーグル工の事業拡大と、NO Kの事業合理化といった相互のメリットを考慮した。

日揮(1963):2.2%高の1807円。44.94%を出資する英国の持ち 分法適用関係会社M.W.ケロッグ(MWKL)株式を売却する、と20 日に発表。売却先は米KBR子会社のM.W.ケロッグ・ホールディング ス。日揮は、KBRからMWKLを100%子会社化するために、同社株 式の売却を打診されていた。これによる日揮の11年3月期業績に与え る影響は現在精査中。

田辺三菱製薬(4508):2%高の1383円。国内でノバルティス・ ファーマと共同開発してきた多発性硬化症治療薬「FTY720(フィンゴリ モド塩酸塩)」について、20日に製造販売承認を申請したと発表。今 後の収益貢献を見込む買いが入った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE