ポルトガルを2段階格下げも、弱い成長懸念-ムーディーズ(Update2

米格付け会社ムーディーズ・イ ン ベスターズ・サービスは21日、ポルトガル国債の格付けを1段階 または2段階引き下げる可能性を示唆した。経済成長の「弱さ」を理 由に挙げた。

ポルトガル担当の主任アナリスト、アンソニー・トーマス氏は発 表文で「ポルトガルの支払い能力に問題はない」が、「中期的に借り 入れ環境の悪化が見込まれることや経済が財政の引き締めと民間部門 の負債圧縮に耐えられるかどうかの懸念を踏まえ、もはや格付け『A 1』に適した展望とは言い難い」と説明した。

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会と国際通貨基金(I MF)、経済協力開発機構(OECD)はポルトガル経済の来年のマ イナス成長を予想している。

ムーディーズは7月13日にポルトガルの格付けを2段階引き下 げ「A1」とした。別の米格付け会社スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)も11月30日にポルトガル格下げの可能性を示唆。S& Pの格付けは「A-」。4月に「A+」から引き下げた。

国債利回り上昇に見舞われたポルトガル政府は、市場の信頼を回 復するため、公務員給与の引き下げや増税を計画している。ユーロ圏 ではギリシャに続いてアイルランドが11月、救済を求めた。

EFSF

ムーディーズは、ポルトガルが救済を求めるかどうかは分からな いとした上で、救済基金である欧州金融安定ファシリティー(EFS F)の利用は負の要因にはならないとの見解を示した。アナリストの カスリン・ミュールブロナー氏は21日の電話インタビューで、ポル トガルが救済を求めた場合、ムーディーズは状況を「検証する」と述 べた。

ポルトガル10年国債のドイツ債との利回り格差は11月11日に ユーロ導入後最大の483ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) に達していた。この日は7bp拡大し357bpとなった。CMAによ ると、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)で同国債を保証 するコストを示すCDSスプレッドは10bp上昇の486bp。

ポルトガルの次の国債償還は来年4月。今月15日に終了した今 年最後の証券入札で3カ月物の借り入れコストは上昇した。ドスサン トス財務相は同日、政府が必要な措置を取っているとし、救済の必要 はないと述べていた。

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