米国株:買い優勢、相次ぐアナリスト推奨を好感

米株式市場では買いが優勢。 S&P500種株価指数は2年ぶり高値となった。インターネット通 販のアマゾン・ドット・コムや地銀のハンティントン・バンクシェア ーズなどに株価目標や投資判断の引き上げが相次いだことを好感した。 エネルギー株の上昇も相場の支えになった。

アマゾンが高い。バークレイズは同社の株価目標を引き上げた。 バンク・オブ・アメリカ(BOA)が買いを勧めたハンティントンも 値上がり。原油価格が回復するなか、コノコフィリップスやシュルン ベルジェを中心にエネルギー株が上昇。エネルギー株指数はS&P 500種の業種別指数で値上がり率トップとなった。

S&P500種株価指数は前週末比0.3%高の1247.08。同株 価指数はリーマン・ブラザーズが破たんする前の営業日である2008 年9月12日の終値1251.70に接近した。ダウ工業株30種平均は

13.78ドル(0.1%)下落の11478.13ドル。クレジットカード 会社アメリカン・エキスプレス(アメックス)の下げが響いた。米国 の証券取引所の騰落比率は11対10。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズのマデリン・マトロ ック氏は、「地合いは非常に強いとまではいかないが、少なくとも緩 やかに改善している」と指摘。「業績見通しは好調で、株式投資判断 の引き上げもみられる。今後2四半期は堅調となるだろう」と述べた。

2年ぶり高値

米株式相場は先週まで週間では3週連続で上昇。S&P500種 株価指数は2年ぶり高値となった。小売売上高や製造業、住宅関連統 計が予想を上回ったことから景気回復に対する信頼感が高まった。同 株価指数は年初来では12%上げている。

S&P500種はこの日の取引時間中に08年9月中旬以降で初め て1250を突破した。また1245を超えるのは4度目で、過去3回 ともすべて今月に入って達成されている。テクニカルアナリストらは 15日、米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破たん前の水 準を超えるには時間がかかる可能性があるとの見方を示していた。

シェーファーズ・インベストメント・リサーチのテクニカルアナ リスト、ライアン・デトリック氏は電話インタビューで、「それは明 らかに重要な水準だ。それは状況が崩壊していると市場が認識した水 準だ」と指摘。「その水準に戻った今となっては、市場が一息入れる のも理に適っている」と述べた。

米GDP予想

米セントルイス連銀のブラード総裁は米国内総生産(GDP)に ついて、「2011年は人々が考えているよりも力強くなるだろう」と の見方を示した。同総裁は米経済専門局CNBCとのインタビューで、 米国の失業減少は「ゆっくりとしたプロセス」だろうとも述べ、「走 り出せるようになる前に歩く必要がある」と語った。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、今週発表 される第3四半期(7-9月)の米GDP成長率は2.8%と、改定 値の2.5%から上方修正される見通しだ。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は、「市場には前向きな勢いがある」 と指摘。「朝起きて欧州からの悲観的なニュースがなければ、市場に は買いが入る。米国の企業決算は力強く、経済もポジティブサプライ ズとなるだろう」と述べた。

米国の証券取引所の出来高はこの日、約63億7000万株と、年 初来平均の86億5000万株を下回った。

アマゾンやハンティントンが高い

アマゾンは3.2%高の183.29ドル。バークレイズは同社の株 価目標を195ドルに引き上げた。従来は180ドルとしていた。イン ターネットを通じたホリデーショッピングが力強い上、アマゾンがオ ンラインおよびオンライン以外の競合他社から市場シェアを獲得し続 けていることを理由に挙げた。

ハンティントンは4.7%高。BOAは同社の投資判断を「ニュ ートラル」から「買い」に引き上げた。

エネルギー株指数は0.7%高と、S&P500種の業種別指数で 値上がり率トップ。米経済成長が来年は加速し、米国の原油需要が拡 大するとの観測から、原油相場が上昇したことが追い風。コノコフィ リップスは1.4%、シュルンベルジェは1%それぞれ値上がり。

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