12月20日の米国マーケットサマリー:株は買い優勢、ユーロ下落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3120 1.3188 ドル/円 83.78 83.98 ユーロ/円 109.92 110.77

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,478.13 -13.78 -.1% S&P500種 1,247.08 +3.17 +.3% ナスダック総合指数 2,649.56 +6.59 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .60% -.01 米国債10年物 3.33% +.00 米国債30年物 4.44% +0.00

商品 (中心限月)   終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,386.10 +6.90 +.50% 原油先物 (ドル/バレル) 88.81 +.79 +.90%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落。国有化されたアイ ルランドの銀行2行の優先債格付けが引き下げられたことで、欧州の 一部の国が資金調達難に見舞われるとの観測が強まった。

ユーロは主要16通貨中、15通貨に対して下落。ドルと円に対 しては2週間ぶり安値を付けた。クレジット・デフォルト・スワップ (CDS)市場では、フランス国債を保証するコストが過去最高に上 昇。最上級のトリプルA格付けを失う恐れがあることが示唆された。 スイス・フランは逃避需要から、ユーロ発足以来の高値に上昇した。

シュナイダー・フォーリン・エクスチェンジの市場分析責任者ス ティーブン・ガロ氏(ロンドン在勤)は、「ユーロ圏のソブリン債を めぐる懸念で、状況はユーロにとって厳しいものになり始めている」 と指摘。ユーロの下落は、「年明けの市場で起こり得ることの前触れ である可能性が高い」と分析した。

ニューヨーク時間午後3時6分現在、ユーロは対ドルで前週末比

0.5%安の1ユーロ=1.3123ドルと、2日以来の安値。対円では

0.7%下げて109円95銭(前週末110円77銭)。一時109円 58銭と、7日以来の安値を付けた。ドルは円に対し0.3%安の1ド ル=83円77銭(前週末83円98銭)。

◎米国株式市場

米株式市場では買いが優勢。S&P500種株価指数は2年ぶり高 値となった。インターネット通販のアマゾン・ドット・コムや地銀の ハンティントン・バンクシェアーズなどに株価目標や投資判断の引き 上げが相次いだことを好感した。エネルギー株の上昇も相場の支えに なった。

アマゾンが高い。バークレイズは同社の株価目標を引き上げた。 バンク・オブ・アメリカ(BOA)が買いを勧めたハンティントンも 値上がり。原油価格が回復するなか、コノコフィリップスやシュルン ベルジェを中心にエネルギー株が上昇。エネルギー株指数はS&P 500種の業種別指数で値上がり率トップとなった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前週末比0.3%高の1247.08。同株価指数はリーマン・ブ ラザーズが破たんする前の営業日である2008年9月12日の終値

1251.70に接近した。ダウ工業株30種平均は13.78ドル (0.1%)下落の11478.13ドル。クレジットカード会社アメリカ ン・エキスプレス(アメックス)の下げが響いた。米国の証券取引所 の騰落比率は11対10。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズのマデリン・マトロ ック氏は、「地合いは非常に強いとまではいかないが、少なくとも緩 やかに改善している」と指摘。「業績見通しは好調で、株式投資判断 の引き上げもみられる。今後2四半期は堅調となるだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇分を失う展開。連邦準備制度理事会(FRB) の国債購入を材料に買いが先行したが、買い入れ終了後は売りに押さ れた。この日の購入額は146億ドルと、1日当たりとしては量的緩 和第2弾が始まって以来で最大。株式相場の上昇も国債の売り材料と なった。

FRBは償還期限2018-2020年と2014-2016年の国債 を購入した。

RBCキャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責任者、 トーマス・トゥッチ氏は「強気な国債購入者はFRBを除いていない だろう。相場はその後、自然に下げた」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時37分現在、10年債利回りは前営業日比1ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.34%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は1/32下げて94。利回りは 一時3.25%と、12月10日以来の低水準をつける場面もあった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。欧州の債務危機が深刻化し、安 全な逃避先としての需要が膨らんだ。

ユーロはドルに対して一時0.7%下落。アイルランドの格下げを 受け、フランス国債の保証コストは過去最高を記録した。金は7日に 1オンス=1432.50ドルと最高値を更新し、年間ではこのままいけ ば10年連続での上昇となる。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レ シュ氏(シカゴ在勤)は、「為替相場の動きは荒く、欧州の債務問題 はくすぶっている。そのため、金は依然として有望な資産だ」と指摘 した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比6.90ドル(0.5%)高の1オンス=1386.10ドル で終了した。年初からは26%高。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。世界最大の石油消費国である 米国で、来年の経済成長ペースが加速するとの見方から、需要拡大へ の期待が高まった。

22日の米国内総生産(GDP)統計の発表を控え、経済成長率 が上方修正されるとの観測が広がった。

PFGベストの調査部門バイスプレジデント、フィル・フリン氏 (シカゴ在勤)は「米経済に対する楽観が原油価格にじわじわと反 映されつつあるようだ」と指摘。「経済データはここのところ好調で、 景気全般がやや上向きつつある兆しがみられる」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前営 業日比79セント(0.90%)高の1バレル=88.81ドルで終了した。 1月限はこの日が最終取引。中心限月の2月限は同89.37ドルで引 けた。

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